概要
CV:松田健一郎
顎髭が特徴的な褐色の男性でベイロンシティ警察特別犯罪対策局(通称「退魔局」)のベテラン巡査。現場には常に一番乗りするほど敏腕。
過去のある事件で家族と死別したシュウを助け、里親となり彼を養子として育てていた。
刑事の三上とバディを組んでいる。若いシュウや三上を暖かく見守っている。
『望んでいなかった真実』
この先、ネタバレ注意
悪魔憑きに関わる「代理人」なる人物を追うシュウ達。そんな中、三上は正体を突き止めるも殺害されてしまう。その場に居合わせたシュウに情報を流していた人物の協力もあり、シュウは「代理人」の正体を突き止めた。その人物こそマイルズであったのだ。因みに現場へ常に一番乗り出来たのは「代理人」だった為。
彼は笑いながら認めて、怒りと失望のシュウにアスモデウスの存在を教えた。少しの時間語った後に「悪魔側に付いたのは自分の意思であり少しも後悔していない」ことを伝えて、悪魔化した(その際、シュウは「おじさん!!」と絶叫した)。
悪魔化した際の戦闘力はAAA は勿論シャロンですら歯が立たず、キサラと互角の勝負を繰り広げるも、突然シュウの元へ走り出して彼にとどめを刺された。
キサラが読み取った記憶から事件の詳細が明らかになる。
最初は悪魔を信じていなかったが、イサム達と出会い、変わっていく(アキノはこの当時警部であった)。
そして、あの日。娘の看病の為にイサム達の調査に同行せず病室に残ったマイルズ。そこへ既にとある人物へ成り替わっていたアスモデウスが訪れ、娘を救う代わりに契約を持ちかける。藁にも縋る思いだった彼は了承する(娘の病はアスモデウスによるマッチポンプの可能性が高い。他作品でも同様の手口を使っている者がいる)。
アスモデウスの目的であるカンナの回収の邪魔が入らないようにした後、「契約に無かった。これぐらい好きにさせてくれ。」としてシュウを連れて採石場を立ち去った。その帰路でイサムの自爆による爆発からシュウを護った(この時点で腕にアスモデウスの紋章が刻まれており、それで防いだと思われる)。
病室で目を覚ました後、アキノから事の顛末を聞く。その後、娘が目を覚ましたことを看護師に告げられ涙した。退院後、せめてもの罪滅ぼしとしてシュウを養子として引き取り育てていた。
ある日、宛名の無い手紙が届く。それには「この手紙はおまえが書き、お前が投函したものだ 契約の続きを履行してもらう 私はお前の無意識の中にいる」と書かれていた。
つまり「引き続き命令に従わなければアスモデウスがマイルズを自在に操り、彼の愛する者を容易く奪える」という脅迫であった。
外で遊ぶ無邪気なシュウの笑顔を見て、嗚咽を漏らすのであった。
記憶を読み取りを終えたキサラは余りにも辛い真実であった為、聞いてきたシュウに「読み取れなかった」とはぐらかす。
納得しないシュウは怒りを露わにするも、マイルズが死に際に言った「ごめんな、シュウ。」という言葉と身体の記憶により、涙を流した。
エピローグと余談
一連の事件が落ち着いた後、シュウは両親の墓の隣にマイルズの墓を作っている。劇中ではマイルズの墓参りをしている描写は無いが隣なのでしていると思われる(この頃、シュウはキサラから記憶を返還されている)。
愛用していた銘柄のタバコが供え物として置かれている。
悪魔側に自分の意思で付いたとはいえ娘を救う為であり、娘を救ってくれた事を感謝している。
その一方で罪悪感も抱いており、自身の正体がバレた際は哀しそうな表情をしていた。
そして、シュウの身の上を心配しており、キサラにはシュウのことを頼んでいる。最期の罪滅ぼしとしてシュウに殺される気であった為、彼に対して「(三上に比べて)甘い」「お前、本当にガキだな」等と言ってその気にさせようとしていた。
彼の所業は許されるものではないが、アスモデウスに人生を狂わされてしまったという点で彼も被害者と言えるだろう。
ただ彼がシュウを保護したことでカンナは兄の女遍歴を見せつけられ情緒が歪み、鍵としての役割が果たせなくなり、結果的に世界を救われることとなったことから今作のMVPと言えるだろう