CV:三宅健太
概要
『BORUTO』に登場する謎の組織『殻』の幹部である「内陣(インナー)」の一人。
アニメ版においては、表向きは宗教団体『大筒木教』の教祖を務めており、病や凶作に苦しむ村や集落を救っては、大筒木カグヤの術である無限月読が「苦しみから救われる方法」と教え、人々を信者として引き込んでいる。
人物
頭頂部にパイナップルの葉のような白髪、白い口髭と顎鬚を蓄えた壮年の大柄な男。両のこめかみには機械が埋め込まれている。両目の下に短い直線、頭髪の生え際から鼻筋にかけて「Ⅲ」の文字がある。
常に人を食ったような飄々とした掴み所のない態度をとり、豪快な笑いが特徴。また自身を神に選ばれたと称するなど傲慢な性格をしている。
作中の動向
組織の内陣(インナー)たちの幻術通信による会合の場で初登場。カワキを輸送中だった飛行船が墜落した話を聞いた際はデルタと共に強い不快感を示していた。
その後、ジゲンの進言によりカワキのことは果心居士が一任されたためしばらく出番は無く、独断で襲撃した挙げ句ナルトに完敗して命からがら戻ってきたデルタを幻術通信ごしにからかいに現れる程度だったが、ジゲンとの戦いでナルトが彼に捕らわれ棺の中に封印されたことにより、異空間でその見張り役を任される。
後にジゲンが楔を介して時空間忍術で目の前に現れたことを参考に、ボルトとカワキは互いの楔を共鳴させた時空間忍術でナルトが囚われている異空間へと彼らが現れたことで新生第七班との戦闘となる。
自身のウイルスや再生の能力を駆使して4人を追い詰めていくが、ウイルスをミツキが精製した抗体により無効化され、更にうちはサラダの写輪眼によって再生能力のタネを見破られ、千鳥により体内を流動するコアを破壊されたことで力が暴走し巨大な怪物へと変貌する。
最初は正気を失って暴れ回っていたが、少しして我に返りその巨体のパワーでボルトたちを瀕死に追い込むも、ボルトに刻まれていた「楔」の解凍が進んだことで表出した大筒木モモシキに圧倒され、最後は彼の超大玉螺旋丸を至近距離で喰らわされ、跡形も無く消滅し殺害された。
アニメ版ではオリジナルエピソードとして、宗教団体『大筒木教』の教祖として活動していた様子が描かれており、教団教主として振る舞っていたが……その目的は「器」候補を効率よく集めるために過ぎず、教団員を救うつもりなど毛頭なかった。
そもそも疫病の正体は彼が自身の能力でバラ撒いたウイルスであり、それを中和してみせたことからそれを「奇跡」と言う信者もいた。
教団を怪しむ教団員の身内のことも、表向きは追い返したことにして始末している。
尚、候補に選ばれた者たちは「殻」のアジトに送られ、全員が「楔」刻印の不適合により死亡している。
ボロの死後、教団の存在を知った木ノ葉隠れの里はサイと木ノ葉丸を調査のため派遣。
教団本部に潜入し「殻」とのつながりの証拠を見つけた2人は、ボロのペテンと彼の死亡を教団員たちに告げた。
多くの信者たちは驚愕と悲嘆に暮れるが、彼の救いに縋っていた一部の狂信的な信者は真実を受け入れられず、後始末のために教団を壊滅させたデルタの破壊行為の余波を受けて消し炭にされ皆殺しになるという末路を迎えた……。
サイと木ノ葉丸によって救出された者達も、救いがまやかしであり人体実験の片棒を担がされていただけでなく、共に教団に入った身内が知らない内に実験台にされ殺されていたことを知り絶望している状態で、木ノ葉丸は殻のあまりに非人道な所業に言葉にならない怒りを燃やすのだった。
能力
血継限界『溶遁』の使い手であり、他の内陣と同様に身体に科学忍具を仕込まれている改造人間(サイボーグ)である。その能力からカワキ曰く「ある意味ジゲンよりヤバイ野郎」とのこと。
忍術
- 溶遁・烙星破
触れたものを溶かす高濃度の酸を吹きかける術。
- 水遁・水陣壁
水の壁を作り出し防御する術。
科学忍具
- ウイルス操作
生物を弱体化させるウイルスを対外に散布し自在に操る。当然無効化も容易であり、アニメ版における救世主としての行為は、この能力を用いた自作自演であり、助けた人々を教団に勧誘するための手段でしかなかった。
- 再生能力
どれだけ負傷しても、体内に埋め込まれた「核(コア)」を破壊しない限り、際限なく身体が再生する。
関連タグ
類似人物
次郎坊、赤ツチ:前作『NARUTO』のキャラクター。ボロと同じく三宅健太氏が演じている。
ここから先はネタバレ注意
「殻」にはアマドに改造された人造人間が複数体存在しており、ジゲンから処分するように命じられていたが、実際は改造人間の一人であるエイダの能力で彼女の虜になっており、ジゲンの命令に背き眠らせるに留め、自身の教団施設に保管していたことが判明。
なおコードはボロの不正には気付いていながらも目を瞑っていた。
ジゲンの死後、コードによってエイダが目醒めさせられことになる。