概要
『アウターゾーン』で不定期に登場したシリーズ。
ハードボイルドを自認する刑事と、人間の魂が乗り移った着せ替え人形のコンビが事件に挑む。
あらすじ
刑事の火牙明は麻薬の売人を逮捕するべく発砲するが、拳銃を持っていた売人は発砲のショックで引き金を引いてしまい、通りすがりの女性の坂内マキを射殺してしまう。
死神によってマキの死亡は手違いである事が判明。生き返る権利を与えられるが、マキの肉体は既に火葬されてしまったので、別人の遺体に乗り移らなければならない。しかし、自分の容貌を気に入っていたマキは、どの遺体も気に入らないと言って死神を困らせる。
後日、火牙はミザリィから着せ替え人形を手渡される。その人形こそ、マキの魂が乗りうつった人形であった。
マキは、自分の眼鏡に適う肉体が見つかるまで、緊急措置として人形に乗り移ることにしたのだった。
「自分を巻き添えにした責任を取って、新しい肉体が見つかるまで世話をしろ」と言い、火牙の家に転がり込むマキ。
やがてマキは、人形の体を活かして、火牙の仕事を手伝うようになるのだが、
火牙は職場で「いい歳して女児用の人形で遊ぶ変な人」と見られるようになってしまう。
最終話ではマキは念願の人間に転生するがこれまでのことを忘れてしまう。当然火牙との想い出も失われてしまっていた。
火牙もマキと離れて元の日常に戻り、マジック・ドールのコンビは解消されそれぞれの人生を歩み出す……というところで二人の物語は終わる。
……わけがなく、火牙は通りすがった女性にマキの面影を感じ、呼び止めたことで再会を果たすのだった。