概要
腔腸動物門・ヒドロ虫綱・淡水クラゲ目・ハナガサクラゲ科マミズクラゲ属に属するクラゲの一種。
その名の通り淡水に適応したクラゲの仲間で、中国の揚子江流域が原産地と考えられている。
現在はヨーロッパや北アメリカ等の温帯域に広く分布しており、日本では1928年に東京大学の研究室の水槽で初めて発見された。
その後は報告がなかったが、46年以降は北海道から九州までの各地で8~10月にため池や貯水槽、湖、河川のワンドなどからしばしば見いだされるようになった。
普段はポリプの状態で休眠しているとされる。
傘は直径2cmくらいまでの半球状で,無色透明。傘の縁には100~200本の長さが様々な触手が並んでいるが、これは成長の程度によって異なる。
飼育は難しく、水族館では基本的に見られないが、琵琶湖博物館やアクア・トトぎふなどで、短期間の展示例がある。