ミャーマーオ
みゃーまーお
宗教国家エルアラドの首都たる聖都の日陰で生きている猫獣人の盗賊。
作中トップクラスのスタイルの持ち主であり、鍵開け、斥候、敵感知と、盗賊としての技能も一級品だが、自他共に認める頭の悪さが全てを台無しにしているアホの娘。
スラム住まいの孤児たちの暮らしの世話をするなど面倒見がいいが「自分の頭がよければスラムの子どもにもっといい生活をさせられる」と思い、頭が良くなると噂されるアイテムにこれでもかと飛びついては失敗を繰り返している。
自信過剰な所があるが自分より強い存在を前にすると媚び諂い、逆だと高圧的になると言う典型的な三下ムーヴのキャラ。
何かと気に言った相手を自分の仲間として「ミャーマーオ盗賊団」に無理やり勧誘し、既成事実として対外的な名乗りに加えることもしばしば。
更に加入について否定されると「お前の人生の主人公はお前自身だ。だが自分がいるときはお前の人生だろうと主人公は自分だ」(だから従え)というジャイアニズムの様な無茶な自分理論を押し通そうとすることも日常茶飯事。
一方で、一度仲間と認めた相手のためには全力を尽くし体を張る、させたくない汚れ仕事を自分で率先して引き受けるなど情に厚い部分も持っている。
所謂憎めない・可愛げのある馬鹿。
そんな彼女だが「シティガール」を自称する通り、化粧などの「女性としての身嗜み」に関しては意外な程まともな知見を持っている。
賢者宅においては同室であるルーロゥに化粧のやり方を伝授しており、その際の会話は普段の振舞からは考えられない程に理知的なものだった。
ついでに盗賊でありながらノエインに化粧を教えるため城にも出入りしている。
ひょんなことから「神獣虎」の依り代になってしまい、彼女と合体する事が可能(ただし普段は完全別行動のため合体できない)。
この影響もあってかミャーマーオと合体する神獣虎の方も、現世での容姿はミャーマーオと瓜二つ(神獣虎の片割れの「きなこ(命名アウローラ)」の見た目は普通に虎)。
合体時の名称はデンジャラス・タイガー。
ミャーマーオの謎の覆面レスゥラーとしてのリングネームでもある(素顔の時は普通にミャーマーオ名義でリングにあがっている)。
本編2章の後日談となるイベント『後始末も楽じゃない』で初登場。
本編1章で主人公が聖都市内に仕掛けた「淫魔を召喚する魔法陣」の内いくつかの封印を無自覚に解除してしまっており、期せずして主人公たちの後始末を妨害していた。
更に魔法陣の敷かれていた廃屋を不法占拠して住み着いており、起動し始めていた魔法陣の処理を行っていた主人公達を「怪しい奴らが怪しいことしてる」「ねぐらに踏み込んで縄張りを侵犯した」と判断。
最終的に自分自身も昨今聖都で話題のお尋ね者だったにもかかわらず「騎士団に通報してやる」と信じがたい脳足りんムーブをぶちかまして逃走。魔法陣について公にしたくない主人公達と、依頼を受けて捕縛にやってきていたシルヴェールに追われることになる。
……が、シルヴェールの用意した魚を餌にした罠に二回も捕まる(しかも二回目は一回目の罠で捕まって逃げた直後)という間抜け振りを披露し「流石にそんなバカなはずはない」と自分の貞操を賭けていたイルヴィナにキレられた。
直後、ゾルダート級のリッターとしての力を解放して主人公達に襲い掛かるもあえなく敗北。
捕縛後の尋問では「魔法陣の破壊に協力するので解放してくれ」と懇願し、できるだけ内密に済ませたかった主人公が許可を出したため残りの魔法陣の破壊に参加することとなった。
その後、途上で遭遇したルンシャット率いる聖騎士団に逮捕されかかるも、事態の収拾を優先したい主人公と主人公に便宜を図ったルンシャットにより「賢者が召喚した平行世界の同一人物なので別人」という建前で不問に処された。
結局起動してしまった最後の魔法陣から淫魔ヴァルカンワームが召喚された際は単独で現場に先行し、囮となることで近隣住民を体を張って逃がすファインプレーを披露。
結果的に被害を最小限に食い止める一因となったことでシャット姉妹に感謝されるが、ここに至ってようやく自分の立ち位置に思い至り聖騎士団である彼女たちから逃げるように現場から退散した。
後日主人公に憧れ「頭がよくなりたい」と、そのためのアイテムを求めてとある貴族の屋敷に盗みに入るが失敗して足を負傷。
そのままボロボロで行き倒れている所を主人公に拾われ、そのまま賢者邸に厄介になることとなった。
- ジリアン
ミャーマーオ盗賊団の団員第1号にして天敵。
彼女が賢者と接触した際に起きたルーロゥ救出戦で共闘するが「見られると背筋がぞわっとする」と本能的に上位者と認めて警戒している。
その後も、ルーロゥ相手に「自分主人公理論」をかまして喧嘩していたところにジリアンが現れた際、それまでのイキッた態度を180度ひっくり返して完全に下手に出た対応をとるなど「団員に頭が上がらない団長」という図式が形成されている。
一方でジリアン側からは猫獣人故にか「可愛い」とかなり気に入られており、盗賊団加入も主人公とアウローラが加入を否定した際に「じゃあ私が入る」とその場で即決したもの。
この時ジリアンはミャーマーオとほぼ初対面であり本当に気に入っているのが解るが、ミャーマーオがジリアンを警戒し退避するような所作をみせると「?」と反応するなど自分が避けられているとは思っていない様子。
- レオーネ
アウローラの従騎士の少女。
義賊とはいえ盗賊という事もあり、ミャーマーオに対するあたりが基本的に強い。なおミャーマーオの方は普通に友人として接している。
それでも孤児を育てている姿勢の方は純粋に尊敬しており、また危なっかしい彼女を放っておけないらしく、なんだかんだで手助けする事も多い。
センシティブ超人とのぷろれぇす(負ければエロい目に合う)のタッグパートナーに指名された時も即座に了承し、抜群のコンビネーションを見せた。
- ミリィ
鼠獣人の情報屋。
ミャーマーオがよく情報を持ってくる「賢者の〇〇」シリーズの情報源。
毎度毎度彼女に振り回されていたイルヴィナやヘカーテに「ミャーマーオに偽情報を掴ませてカモにしている」と思われ問い詰められるも、ミリィの方も頭のレベルがミャーマーオだったため、純粋に情報を売っており、イルヴィナたちを脱力させた。
DSでは打って変わって賢く(小賢しいともいう)、ドン・ミャーマーオの右腕として組織をまとめている。
その本心は魔王クラスの実力と、膨大なシマを持つミャーマーオの元で甘い汁を啜る事だが、ミャーマーオに無茶ぶりされる事も多く、気苦労が絶えない。