概要
霜の巨人や山の巨人と並ぶ北欧神話に登場する巨人族であり、
南方にあるといわれる炎の国ムスペルヘイムに住んでいる種族。
彼らや住んでいる国は創世の時代から既に存在していたといわれており、
北欧神話における終末であるラグナロクにおいて同国より後述するスルトとともに
突如軍勢を率いて現れ、世界を焼き尽くして滅ぼしてしまうという。
だがラグナロク以外では全くと言っていいほど登場しない為か、
謎が多い存在でもあるようで名前のわりにマイナーな存在でもある。
ちなみにスルトはムスペルヘイムの門番であると同時にこの種族の長でもある。
また、ロキが本来は火の神でもあるといわれる為、彼らと関連があるのではないかと
考察もされているらしい。
火山との関連
炎の国に住み、軍勢を率いて世界を焼き尽くすという伝承から古代のノルマン人が
火山を畏怖し、神格化したものであるとも言われている。
創作において
ラグナロクでしか出てこないポッと出の存在ではあるがたまにモンスターや
人物の名前として使われる事があり、どちらにおいても炎を司る存在として出るという共通点がある。
初出は『真・女神転生if...』で種族最上位の地霊ムスッペルとして登場。
妖魔イフリートの色違いの炎を纏った巨人で、『ソウルハッカーズ』では顔の上半分を炎の中から出しているという姿。
3DCGの『葛葉ライドウ』では炎を纏った巨人である。
王であるというスルトのほうは、ボスとしてシナリオに関わることが多い。