主人公
マキア・オディリール(CV.鬼頭明里)
薔薇色の髪に海色の瞳を持つ、〈紅の魔女〉の末裔とされる家の魔術師。実家はルスキア王国のデリアフィールドという田舎だが、一応貴族令嬢である。【火】の申し子であり、熱体質を持つ。どこでも寝られるという特技がある。
魔法学校には次席で入学。入学した際、使い魔としてドワーフハムスターで【火】属性のドンタナテス(略称はドン助)と【水】属性のポポアクタロス(略称はポポ太郎)を召喚する。学校では、ガーネットの9班で班員と切磋琢磨している。
前世は小田一華という、好きな人に想いを伝えられなかった冴えない地球の女子高校生だったが、ある日金髪に柘榴色の瞳を持つ謎の男に殺されてしまう。
救世主と守護者
アイリ
地球での名前は田中愛理。一華が徹を好きなことを知りつつも徹に告白する。その直後に、金髪に柘榴色の瞳を持つ謎の男に刺されるが、入院する程度で死にはしなかった。後日、短剣を持ちメイデーアに異世界転移する。
トール・ビグレイツ(CV.内田雄馬)
救世主の守護者の1人。黒髪に菫色の瞳を持つ、王宮騎士団魔法騎士。奴隷だったところをマキアに買われ、トールと名付けてもらった。自身の身体に守護者の紋章が現れて守護者になるまでは、マキアの騎士をしていた。使い魔として【氷】属性で氷竜のグリミンドを使役する。
前世は斎藤徹という地球の男子高校生だったが、本人はそのことを覚えていない。
ライオネル・ファブレイ
救世主の守護者の1人。群青色の髪を持つ、王宮騎士団副団長。男前で逞しく、礼儀正しく腰が低い。庶民の出だが、剣と魔法を究め、リガーナ地方の国境で暴れていた魔物の大鬼を退治したため"リガーナの英雄"と言われている。
ギルバート・ディーク・ロイ・ルスキア
救世主の守護者の1人。淡いベージュの長髪を一つに結っている、ルスキア王国第三王子。魔法の才能はないが、正義感の強い努力家である。
デリアフィールド
エリオット・オディリール
マキアの父。宝石のついたステッキを持っている。使い魔としてカラスのフレディを使役する。
ジュリア・オディリール
マキアの母で、ウルバヌスの実の姉。使い魔として毒蛇のラグルコブラの姿をした精霊を使役する。妖艶な美女。
カメリア
マキアの祖母。〈紅の魔女〉が住んでいた古いレンガ造りの小屋に住んでいる。今は亡きマキアの祖父とは魔法学校時代に知り合ったらしく、王族の家庭教師として働いたのちオディリール家に嫁いだ。より温かいものに向かう習性のある、塩の森の固有生物の【火】属性のリビトガエルが嫌う音を出す笛を所有する。
ゴドウィン
オディリール家の老騎士。トールに剣の稽古をつけていた。
ダミアン
オディリール家の使用人。トールがオディリール家に連れてこられた際には風呂場の掃除をしていた。
ビグレイツ卿
デルハーグ公爵。エリオットより一回り歳上で子沢山。エリオットとは仲良く、悪くない人柄。トールに心の中で狸親父と呼ばれている。
スミルダ
ビグレイツ卿の娘で、公爵令嬢。クロワッサンのような縦ロールが頭の両サイドにある。マキアの幼馴染でわがままな構ってちゃん。金と権力でトールを横取りしようとした過去をもつ。
ルネ・ルスキア魔法学校の生徒
ナギー・メディテ
深い緑色の髪を後ろでまとめたサバサバ系の女子寮長。メディテ家当主の娘で、マキアとは従姉妹同士。4年生。
ガーネットの9班
ガーネットの9班はマキア、レピス、ネロ、フレイの4人で構成されている。班長はマキア。
レピス・トワイライト
黒髪に深い黒紫色の瞳を持つ、フレジール皇国からの留学生で、マキアのルームメイト。〈黒の魔王〉の末裔であるトワイライトの一族の族長の娘で、フレイと同い年。使い魔として【闇】属性で黒猫(夜猫)のノアを使役する。
ネロ・パッヘルベル
プラチナブロンドの髪にマゼンタの瞳を持つ、魔法学校に首席で入学した天才。使い魔として【音】属性で雌鷹のフーガを使役する。兄がいるが両親はいない。
説明すればほぼ何でも作ってくれるので、マキアがつけたあだ名は「ネロえもん」。
同作者の作品である浅草鬼嫁日記に出てくる手毬河童のネロとは無関係である。
フレイ・レヴィ
ネロのルームメイト。【地】の申し子で、1歳年上の留年生。年上の綺麗なお姉さんが好きなチャラ男。
ガーネットの1班
ベアトリーチェ・アスタ
サラサラの長い金髪に濃い藍色の瞳を持つ、マキアのクラスメイトの令嬢。王宮魔術院院長の孫娘である。使い魔として【草】属性で緑がかった銀の毛並みを持つ一角獣を使役する。婚約者がいた。
ニコラス・ハーバリー
ベアトリーチェの執事で、いつもにこやかな【水】の申し子。
ガーネットの3班
王都孤児院で育った少年少女の班。ダン、キャロライン、キタル、フランシスの4人で構成されている。班の成績は総じて高い。班長はダン。
ダン・ホランド
浅黒い肌をしていて目つきが悪く、明るめの髪をヘアバンドでまとめている。魔法学校生にしては珍しいストリート系男子。自己浮遊魔法を使いこなせる逸材。ユージーンを尊敬している。
キャロライン・マーズ
双子のマーズ姉弟の姉。姉弟でお揃いのベレー帽を被っている。人参色の髪とそばかすがチャームポイント。一人称は「アタイ」。
キタル・マーズ
双子のマーズ姉弟の弟。容姿はキャロラインとほぼ同じで、一人称は「オイラ」。
フランシス・ダウニー
ぽっちゃり系の男子で、3班の中では一番気が優しそうである。動物に詳しい。
ガーネットの8班
サーシャ
班長会議でマキアの隣の席に座る、おしゃべりで噂話の好きな女子。
ルネ・ルスキア魔法学校の先生
ユーリ・ユリシス・レ・ルスキア
白髪とシトラスイエローの瞳を持つ、『精霊魔法学』の担当教師であり、ルスキア王国の第二王子。ぱっと見は、つい最近ルネ・ルスキアを卒業したかのような童顔である。ヴァベル教国の〈緑の巫女〉と婚約している。
わずか5歳にして大精霊を3体、その他の精霊を12体召喚したため、白賢者の再来や大魔術師の逸材と言われている。
ウルバヌスとユージーンは同じ年頃の魔術師である。
ウルバヌス・メディテ
『魔法薬学』の担当教師。深い緑色の髪と蛇のような瞳を持つ、裾の長い焦げ茶色のローブと同じ色の大きな帽子、胡散臭い片眼鏡が特徴の28歳独身。マキアの叔父で、姪のマキアを溺愛している。
フランチェスカ・ライラ
『魔法体育』の担当教師。元王宮魔法兵の、黄色のジャージ姿とサングラスが目立つ女性教師。言葉遣いは荒々しく、とにかくスパルタ。よく指導の方向性でエルリッヒ先生と揉めている。生徒への呼びかけに魔導拡声器を使うことがある。
メアリー・エルリッヒ
『魔法世界史』の担当教師。肩で切りそろえた髪にツバの広い三角帽子、黒いローブドレスが特徴の、オードソックスで厳格な壮年の魔女。既婚者。
セーラ・ポネット
副教科である『魔法家庭科』の担当教師。母性を感じさせるふわふわしたふくよかな女性教師。口調もふわふわしている。
ルスキア王国王宮
ユージーン・バチスト
サラサラのダークブラウンの髪に緑色の瞳を持ち眼鏡をかけている、ルスキア王国王宮筆頭魔術師でエレメンツ魔法学の第一人者。一時期王都孤児院にいたらしい。
クラリッサ
メイド長で、アイリの身の回りの世話をする相談役。背が高く、体格もよく、目つきは鋭く声音はハスキーで、鼻の上にはアイリを命懸けで庇った時に出来た一直線の傷がある。元王宮のトップ魔法兵。
エドモン・ディー・ルイ・ルスキア
ルスキア王国の第一王子。国民にはディー様、ディー王子と呼ばれて親しまれている。現在はフレジール皇国に駐在している。
アリシア
ベージュの巻き毛の正妃。公爵家の出であり、誇り高く気高い美女で、国民からも慕われていた。熱心なヴァベル教徒。
ララ
恵まれた美貌と溌剌とした性格を国王に見初められた第四王妃。身よりのない娘だったが、孤児院で育ち、孤児院で働いていた【地】の申し子。
フレジール皇国
シャトマ・ミレイヤ・フレジール
藤色の髪に琥珀色の瞳を持ち、聖女と名高い古の魔術師〈藤姫〉を名乗るフレジール皇国の女王。【光】属性で蝶の精霊のミスティ等、使役している精霊は蟲ばかりである。
ノーラ
フレジール皇国の第二皇女。
カノン・パッヘルベル
金髪に柘榴色の瞳を持つ、フレジール皇国の将軍。顔が恐ろしく整っている。無慈悲なので死神と呼ばれることも少なくない。よく子供に怖がられる。
フレジールを何度も帝国の魔の手から救っている英雄だが、地球で小田一華と斎藤徹を殺している。
ヴァベル教国
エスカ
灰色の髪にオッドアイの、凶悪面な俺様司教。マキアを監視している。エスカという名前は洗礼名らしく、本名を知る者は少ない。
ペルセリス
〈緑の巫女〉で、ユリシスの婚約者。
黄麟国
エルメデス帝国
青の道化師
謎の3人組
トワイライトの一族のうち、帝国に寝返った者達。3人とも黒髪に紫の瞳を持ち、黒いローブを羽織り、口元を鉄のマスクで覆っている。
トマ
3人の中で最も"大"柄で、機械音のような途切れ途切れの声を発する。
ヴィダル
狼のような獣の耳を持つ、"中"くらいの青年。
キキルナ
3人の中で最も"小"柄で、額に小さなツノのあるおさげの少女。甲高い声で笑う。