概要
乾・坤・神・歴史・自然の全てを現すモリヤステップは、神威を人間に知らしめるべく編み出された舞である。元は土着神に奉納する神楽であった可能性も指摘されている。人間が踊った場合の効能・効果として精神統一、心身強健など。生命力を強化できそうな舞として、他に「八意式健康術」(ヤゴコロダンス)が存在するが、こちらは本来月の世界の住民の為に作られたもので、さらに焼けた鉄板の上で踊る必要があるなど、一部の妖怪や天人ならいざ知らず一般の人間にとって難易度が高い。一方でこのモリヤステップはより大衆向けと考えられており、守矢神社の二神に対する信仰は大衆から貴族まで、広い層に渡り支持された。しかしその後、諏訪大戦より幾星霜、科学万能の時代を迎えた外の世界では守矢神社に対する信仰が薄れ、流行はどこへやら細々と神社の風祝が伝え継ぐのみに。
ステップ壱式
1.顔は前方を向き固定させ、掌は開く。
2.右腕を大きく外側に振り、同時に左腕は右胸に付けるように振る。
3.同時に右足は軽く曲げショックを吸収し、左足は大きく曲げ左踵を右大腿に近づける。
4.次は反対に、左腕を外側に振り、右腕は左側に振る。腕のみではなく、肩全体を振るのがコツ。
5.右足でステップを踏み、左足で着地しショックを吸収。右足は大きく曲げる。
6.1~5を繰り返す。躍動感あるステップであるが、上体が余り上下しないように踊る。
ステップ弐式
1.対象に正対し、足は肩幅よりやや狭目に取り、膝を外側に向け軽く曲げる。
2.肘を横に張り肩近くまで上げ、両手は真下に垂らす。
3.左方向に左足を踏み出し、同時に肘より先を頭の上まで挙げる。体全体は正面を向いた状態。
4.右足も左側に踏み出す。同時に両手を下に垂らすが、肘は降ろさない。
5.3とは反対に、右足を右側に半歩踏み出し、同時に両前腕を挙げる。
6.続いて左足を右側に踏み出し、1,2の状態へ戻る。両前腕は降ろして肘は上げたまま。
7.3~6を繰り返す。両手は乾(天)を支え、足は坤(大地)を踏みしめる事を意識する。