概要
深海に生息する遊泳性のナマコの一種。
漢字表記は夢海鼠。この名は多くの和名を考案した明治時代の動物学者・箕作佳吉(みつくりかきち)によって命名された。
普段は鰭を使って体後部を下にした状態で浮遊しており、海底の砂泥を消化管に詰め込む食事の際のみ海底に1分ほど接触する。
小型の個体はピンク色、通常の個体はワインレッド色で内部の消化管が透けて見えており、その遊泳する姿から海外では「Headless Chicken Monster(首無しニワトリの怪物)」と呼ばれている。
外皮には発光器があるが、外敵に襲われるなどの刺激を受けると、それを剥離して外敵が気を引かれている隙に逃げ出す。なお外皮はすぐさま再生する。
余談
レイテ沖海戦で戦没した戦艦武蔵が海底で発見された際、その艦内に棲み着いていたために中継映像に映り込み話題となった。詳しくはナマコニキの記事も参照のこと。