CV:保志総一朗
人物像
25歳の青年。古代ゴゥレム「デルフィング」の搭乗者。
100万人に1人の確率で生まれるとされる魔力無者(アン・ソーサラー)で、魔力を持つ人間が普通の世界では、「能無し」と差別されてきたが、それまで普通の人間には起動させられなかったデルフィングを動かせたことで人生が一変する。
過去の士官学校時代ではシギュン、ホズル、ゼスの4人と同期だった。クリシュナ軍に入隊後、デルフィングを駆り多くの戦果をあげる。
バルド将軍の息子ジルグを殺した敵国アテネスの将軍ボルキュスに復讐を誓い、王都ビノンテン攻防戦にてボルキュスとの激闘の末に彼を殺害し、クリシュナ王国を救った「英雄」となった。
しかし彼自身は自分が「能無し」であることから自己評価が低く、英雄になったことを受け入れることが出来ずにおり、飽くまで自身の功績はデルフィングと言う凄まじいゴゥレムの賜物と思っている。
また、ジルグの死に関しても彼の幻影を見るほど悔やんでおりナルヴィから「限界が近い」と危惧され、彼を心配したシギュンの根回しもあってデルフィングの解体とライガットの退役が決まる。
その後、シギュンと2人で旅に出るが道中、アッサム王女プレデリカと出会い、シギュンと別れて彼女を連れクリシュナに帰還する。
直後、シギュン捕縛の一報を聞き、アッサム首都ティブガルへ潜入しそこで襲われていたプレデリカを助け、もう1人のプレデリカの存在を知る。
クリシュナにいる方の彼女に疑念を抱き、グラム・アランドという偽名を名乗りその場を脱す。
その後、シギュンの処刑を止めさせようとゼスと対話するが拒否され、戦いに入る。
戦闘ではゼスを圧倒し撃破するが、彼の決意が揺るがないことを悟り、その場を去った。
初期の頃はデルフィングの扱いに慣れないこと、戦闘の中で人が死ぬことに動揺する面が多かったが、ジルグの死亡以降はボルキュスを殺害することに固執し敵への容赦が無くなっていった。
王都ビノンテン攻防戦後は戦闘中に感情を見せたり、敵に対して悪態をつくことが無くなり無表情で敵を圧倒するようになった。
デルフィングの運動能力に目が行きがちになるが、その凄まじい跳躍の最中に咄嗟に所持している武器を地面に打ち付けて武器を足場に跳躍して方向転換したり、宙返り(横の回転も含む)しながら時に上下反転しても的確に敵を斬りつけたりなど、凄まじい操縦センスを持つ。
ただ、ライガットの悲劇は彼以外デルフィングに乗れず、比肩するゴゥレムやゴゥレム乗りもいないために比較対象がいないせいで、自分の実力を客観的に評価する機会がなく、自己評価の低さを改善には至ってない。
デルフィング
ライガットの運命を変えることになった古代(アンダー)ゴゥレム。ビノンテン郊外の石英採掘場で発見され、推定千年前の物と考えられている。本来の名称は不明で、発掘後にコードネームとして現在の名が付けられた。