概要
学名:Dimocarpus longan L.
ムクロジ科ムクロジ属の常緑小高木。中国南部やインドが原産とされ、現在は中国南部や台湾、ラオス、インドネシア、タイなどで栽培され、台湾では街路樹としても植えられている。日本での栽培は鹿児島県の大隅半島や沖縄である。我が国での最古の記録は17世紀後半の本草学者・貝原益軒の著書「大和本草」に見られる。
特徴
春から初夏にかけて黄白色の小さな花を円錐状に咲かせ、秋に直径3cmほどの丸い果実をぶどうの房のように実らせる。熟した果実が落下して腐ると、銀杏に似た匂いを放つという。
果肉は汁気を多く含んだゼリー質で、中心に大きな種子が一つあり、同じムクロジ科に属すライチとよく似ている。
ライチの果実の表面が赤紫色で突起があることに対し、リュウガンの果実の表面は淡褐色で突起はなく、すべすべしている。また、ライチとは異なり特有の風味があって、好みが分かれやすい。
利用法
果肉は生食可能、また乾燥させたものは龍眼肉と称され、レーズンに似た風味だが、特有の燻製臭があるためやはり好みは人によって分かれる。
薬用としての利用も有名で、疲労、不眠、貧血、病後、産後の肥立ち、また胃腸に効くとされ、滋養強壮の漢方薬として日本や中国で多く利用されてきた。
関連タグ
リュガのみ・・・リュウガンがモチーフらしい