『歌はいつか歌い終わるの。その人の心に届いた時が歌にとっての役割を終えて消える時…私はフィーニスのために歌われた歌…だからきっと…でも平気。だってさ、その時はきっと私の大好きなみんなを助けられるから』
本作の主人公の1人。傷を治す癒しの力を持つ歌を歌える少女で、王都の楽団に入るのが夢。
宿にいちゃもんをつけるポニーの揉め事を治める為に、公衆の場で歌を共に披露したり、母親の治療費の為に律動士をしていたアリュー・モニカ姉妹の為に、癒しの歌で彼女達の母親の目を治したりする程の優しい女の子。
歌の力を知ったバズラの暴挙により、故郷のダンデラ村を焼き払われてしまった。
そしてヘンリーからフィーニスの存在を聞き、共に救うべく行動を開始。後に灰の街にあった「始まりの歴史」のヘンリーの剣に宿っていた黒い瘴気の歌の中の星の記憶を覗いた事で、フィーニスの6万年分の過去の記憶と共に、自分はフィーニスが希望と共に捨てた癒しの歌の化身であった事、養祖父の抱いていた優しさと決意、彼女の歌の中にあった「助けて」の本音、フィーニスの心に自身の歌が届いた時に自分は消滅する事を知る事に。
そして迎えた星歌祭にて自身の必死の説得の末、フィーニスとの癒しの歌と終滅の歌のデュエットを歌った事によって世界の崩壊を回避し、それを見届けた後に光となって消滅を迎えた。