ロボット帝国
ろぼっとていこく
ドイツの科学者、ゲオルク・ララーシュタイン総統が率いる機械帝国。
三人の最高幹部、陸軍参謀タンツ・海軍参謀スーカン・空軍参謀ゲラーを始め、構成員は皆サイボーグかアンドロイドである。
侵略ロボットを駆使して世界征服に乗り出す。
太平洋に移動基地を本拠地として構え、世界征服の邪魔となるKSSおよびマッハバロンに対し、劇中で様々な攻撃を仕掛けていた。
ゲオルク・ララーシュタイン
(演:伊海田弘)
ロボット帝国の総統で、優秀なロボット工学科学者。
過去の研究活動中の放射線事故で爆発したような特異な髪型になっている。
感情に応じて赤や緑等の色に発光する特徴が有り、激昂すると虹色に光り輝く。
猜疑心が大変強く、たとえ身内であっても信用せず、その事が理由で勝機を逸した事もある。世界征服の野望を持っており、日本をその足がかりとして征服しようとしている。
タンツ陸軍参謀
(演:麿のぼる)
ララーシュタインの息子の一人で陸軍参謀。恰幅が良い体型。
力で押しまくる作戦を好み、当然、使用する侵略ロボットはパワー重視の物が多い。
作戦内容が荒い為、今一歩のところまで追い詰めてもKSSのチームワークと才知に巻き返される事が多い。
とは言え、作戦上必要なら自身が犠牲になる事も厭わぬ側面も無くはない(第3話)。
スーカン海軍参謀
(演:所雅樹)
ララーシュタインの息子の一人で海軍参謀。長身で整った顔立ちの男。
優秀な頭脳派であり、作戦も緻密で抜け目が無く、マッハバロンやKSSを度々ピンチに陥れている。
しかし、弟のゲラーには常に妬まれており、身内の妨害で失敗する事が多い(第11・12話での「海空合同作戦」以降、第16話および第21・22話で手を組んでいる)。
右手を外す事で右腕に機銃を出す事が出来、第16話で「ある人物」を殺害している。また、第18話では、作戦中にウイスキーを飲む気の緩みを見せている。
最後の作戦では、自分自身と部下二名を物質を通過する中性子人間に改造して、KSS本部を内部から破壊する事を試みるが失敗、自滅してしまう(ある意味、愛と相討ち)。
ゲラー空軍参謀
(演:桜木栄一、木村章平(第9話から))
ララーシュタインの息子の一人で空軍参謀。短躯で醜悪な男。
コンプレックスの塊で性格も品性下劣。手柄を立ててララーシュタインに認めてもらう事が最大の目的であり、その為なら身内を傷つける事すら何とも思わない。それでいて作戦立案能力は皆無。
余計な事をしなければ、ロボット帝国が勝っていた状況は何度もあった。しかし、「海空合同作戦」以降スーカンと妙に組む様になった他、第14話にて陽の幼なじみの中島アキラをサイボーグ化してKSS海底基地に潜入させ、基地破壊と陽の暗殺を図る等、ある意味成長を遂げている。
第21・22話では先述の問題点が出てしまい、結果的に自らの命取りとなった。
一般兵士オットー
第8話に登場した空軍所属の一般兵士。
スーカンの作戦を邪魔するために、ゲラーに命じられ、デスマルクWOのラジエーターを破壊。これが発覚し、スーカンに拷問を受けるもゲラーの事を口にしなかった。そのためにスーカンの怒りを買い、左腕を切り落とされた後、特攻隊員としてKSS本部へと送り込まれてしまった。
発明刑事に捕まり、取調室でカツ丼を差し出されて心動かされ、
「私は本当の人間に生まれたかった。本当の人間に生まれて刑事さんにカツ丼を食べさしてもらいたかった。しかし、ロボット帝国の兵士に食べられるのは……最後に食べられるのは……この口の中に隠した爆薬なんです」
そう言って、口の中に隠した爆弾で自爆する。
この行動から、デスマルクWOの目的が自爆である事を発明刑事に伝える。
ドーラ
(演:松谷紀代子)
タンツが「手塩にかけて育て上げた娘同然の存在」と自負するサイボーグ。
アンジェラスXYでマッハバロンを危機に陥れる。しかし、自分を一人の女性として信じ、アンジェラスXYの攻撃から身を呈して守ってくれた陽を無意識に慕うようになり、それが悲劇的な結末を招く…
ハイム中尉
(演:天野豊)
スーカン配下のサイボーグ将校。1年もの間、特別訓練を受けていた帝国随一のエリートパイロット。しかし卑怯な手段を嫌い「正面から戦うことに意義がある」と豪語するほど戦いに至上の悦びを見出す性格であるためにスーカンの立てた「トロイ作戦」を台無しにして、スーカンの怒りを買う。そして裏切り者として処刑される無念に怒り、専用機であるシーヘルツェンUをスーカンが乗り込む前に奪って帝国を脱走しマッハバロンと1対1の勝負に挑む。陽とは敵と味方の垣根を超えた関係が芽生えたのか、彼を倒した後の陽の表情は虚しさが漂っていた。
モーゼル中尉
(演:打田康比古)
侵略ロボット
当該項目を参照。
移動秘密基地
最終話である26話に登場。
KSS基地のパイルX破壊計画を遂行し、勝利目前になった段階で姿を現した。
ロボット帝国の本拠地にして移動要塞で、本体部の上に、巨大な翼のような構造物が付いている。普段はホログラフによって、その姿を隠している。
形勢逆転された途端にその姿をくらませて逃走した。
(なお、海外版ではマッハバロンがこの基地を追跡して破壊し、ロボット帝国との決着をつけている)。
磁力光波増幅装置
第18話に登場。地下基地と繋がり、地上にパラポラを露出させている。エレファンターFFの磁力光波を増幅させた。
重油輸送カプセル
第19話に登場。アンジェラスXYの周辺に重油を散布し、マッハバロンを重油を燃やした火炎で攻撃する「バーベキュー作戦」の支援を行った。
αレーザー光線銃
第22話に登場。村野博士の恩師・南博士の作った、バロニウムを破壊するαレーザー光線発射装置を元に、ララーシュタインが対マッハバロン用に開発した。ワルサーキルα号に搭載される。