概要
『スラムダンク』の三井寿×宮城リョータの腐向けカップリング。
二人とも湘北高校バスケットボール部に所属しており、三井は3年、宮城は2年で一学年離れた先輩と後輩。
プロフィール
名前 | 三井寿 | 宮城リョータ |
---|---|---|
学年クラス | 3年3組 | 2年1組 |
ポジション | シューティングガード(SG) | ポイントガード(PG) |
背番号 | 14 | 7 |
誕生日 | 5月22日(18) | 7月31日(17) |
身長 | 184cm | 168cm |
体重 | 70kg | 59kg |
愛用バッシュ | アシックスジャパンL | コンバースアクセレレーター |
互いの呼び方 | 宮城 お前 | 三井サン アンタ |
担当声優 | 置鮎龍太郎(1993-96年版) 笠間淳(THE FIRST版) | 塩屋翼(1993-96年版) 仲村宗悟(THE FIRST版) 島袋美由利(THE FIRST版※少年期) |
作中の関係
三井は中学時代から有名なバスケ選手で期待されていたが、入部早々左膝の負傷により療養を余儀なくされる。焦りから完治せぬまま無理に練習に参加、結果的に怪我が長引き、同期でライバル視していた赤木は試合に出ているのにも拘らず自分は取り残されている事に心が折れ、バスケ部に来なくなり不良となってしまう。
そのまま不良のリーダー格となり時を重ねるが、宮城がバスケ部の期待の新人として入部してくると、かつての自分と重ねた嫉妬から生意気であると目を付け、不良仲間と共に宮城を暴行。しかしこの時、多対一で不利を悟った宮城がせめて頭だけでもと集中的に三井を狙って反撃。結果的に三井は前歯を折られる等の重傷を負って意識を失い、宮城も入院を余儀なくされる。
この結果から、三井は宮城が退院後も更に付きまとい、その過程で桜木にも軽視されたことから今度は他校の不良まで巻き込みバスケ部そのものを襲撃。部活動停止を盾に抵抗できない部員達を暴行するが、桜木達と助けに来た桜木軍団、遅れてきた赤木により収められる。
その後同期の木暮から三井が実はバスケ部員であること、怪我をし挫折した過去が皆に説明され、不良仲間の徳男に本当はバスケ部に戻りたいのではと問われるが、三井はこれを否定。更に木暮が足が治ったのならまた一緒にやらないかと誘い、まだ本心を認めない三井を根性なしと煽るも、「昔のことだ!もう関係ねえ!」と突っぱねる。しかし宮城に「いちばん過去にこだわってんのはアンタだろ…」と突き付けられ、これを受けて恩師の安西に「安西先生…!バスケがしたいです…」と想いを吐露しバスケ部に復帰した。
このようなバイオレンスな関係の2人であったが、和解後は馬が合うのか学年も違うのに何故かセットで行動してる事が多く、2人で桜木の練習の面倒を見てやったりもしている。
身長差がかなりあるガードの2人である為か、桜木からまとめて凸凹コンビと呼ばれることもある。
余談
三井の顎にうっすら残っている傷跡は宮城を暴行した際に反撃で付けられた傷の跡と思われる(※作中で傷単体についての言及なし。中学や不良時代の回想では付いておらず、初登場時に宮城に歯が欠けていることをアピールするシーンで初出である為からの推測)。
宮城に折られた歯は遺恨の為そのままにしていたが、バスケ部復帰に伴い差し歯となった。
三井が表紙でバスケ部襲撃の顛末が収録されている新装版6巻の帯には、宮城の「いちばん過去にこだわってんのはアンタだろ」の台詞が採用されている。
THE FIRST SLAM DUNK
※以下の記述は映画「THE FIRST SLAM DUNK」のネタバレを含みます
2022年12月に公開された映画『THE FIRST SLAM DUNK』にて、連載終了後約27年経ってから、原作者直々に三井と宮城についての新エピソードが追加された。
追加描写
2人は高校に入ってから初めて顔を合わせたと思われていたが、実は中学時代に出会っていた事が判明。
兄を亡くし故郷の沖縄から神奈川に引越して来るも周囲に馴染めず、1人で練習していた中学1年生の宮城に「小学生?」「1人でやってちゃ折角のテクニックがもったいねーぞ」と声をかけて1on1を挑んできたのが、中学2年生の三井であった。宮城はそれを嬉しく思うも、三井に兄を重ね見て兄が亡くなる前にしていた1on1のことを思い出して動揺し、逃げるようにその場を去ってしまう。そのような態度でも、三井は去り際に「またやろうぜ」「今度は勝ちに来いよ」と声をかけてくれた。
しかし高校に入学して再会すると、三井は髪を伸ばし不良とつるみ、明らかにバスケからは離れていた。因縁を付けてきた三井に対して宮城は失望と発破をかける意図から「いつでも1on1やってやる」「負けたら坊主な」と煽り返すが、結果的にこれは膝の故障から自棄になってバスケから離れた三井の逆鱗に触れ、屋上での暴行事件に繋がることになった。
映画は山王戦をメインとしているが、上述の経緯から試合中3Pを決める三井に対して、宮城がかつて声をかけてくれた三井のことを重ねて喜ぶ描写も追加されている。またラスト間際の宮城のパスからの三井の4点プレイについても原作よりドラマチックな演出となっている。
変更箇所
原作から変更されている箇所もあり、宮城の入院理由が原作の三井達に暴行を受けた為ではなく、三井達による暴行事件の後、家族との関係や部活の現状、更にかつて兄を重ねた三井が自身を暴行し、バスケの象徴である大事なバッシュを蹴り飛ばした事実から自棄になり、バイクで単独事故を起こした為となっている。
その後の三井達による「バスケ部襲撃事件」は描写自体が全カット。しかしなかったことになったという訳ではなく、三井がバスケ部に復帰する時の描写が追加されており、その時の怪我の様子から事件自体は存在した事が匂わされている。
上記のような点を含めて単純に原作の追加エピソードというよりは一種のパラレル・所謂映画時空として見る向きもある。
余談
本映画を解説している「THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE」によれば、屋上での喧嘩は2人とも本来の自分ではないと思ってて、何か捻れてしまい互いに望まないケンカをしている悲しいシーンであるとのことである。
韓国で行われた声優の登壇イベントでは、中学生の時の2人の出会いのシーンでは、三井は上から目線ではなく、近所のお兄さんがあたたかく教えてあげているような感じでというディレクションを受けたらしい。
本作のエンディング主題歌である「第ゼロ感」の歌詞は主に宮城に沿ったものとなっているが、後半の試合中を思わせるパートでは「Swish da 着火 you」「クーアザドンイハビ」(=ビハインドザアークの逆読み)など、三井を思わせる用語が含まれている。