三幡
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さんまん
平安時代末期、鎌倉時代初期の女性。源頼朝と北条政子の娘。
平安時代末期、鎌倉時代初期の女性。源頼朝と北条政子の娘(次女)。大姫と頼家の妹で、実朝の姉。
三幡は字であり、通称は乙姫。
入内工作を進められていた姉の大姫が死去した後、三幡が代わりに入内することになる。三幡は女御の称を与えられ、正式の入内を待つばかりとなったが、入内前に急病に臥せり、正治元年6月30日(1199年7月24日)死去した。三幡の急死は朝廷側の陰謀という説がある(勿論、医療が未発達の時代であるため只の病死の可能性もある)。
大河ドラマ『草燃える』では
心を病んだ姉大姫と対照的に、大らかな性格に描かれている。頼朝が「京に行って家族誰もが都の雰囲気に圧倒されていた中、三幡だけが平然としていた」「女として生まれたのが惜しい」と政子に話すほど、武家の棟梁の姫として度量の据わった人物。
やがて大姫の死後、頼朝の意向もあり、三幡の入内工作が始まる。大姫の件もあって政子は三幡自身に気持ちを聞いたところ、三幡が前向きに了承したことで入内が決まる。しかし、その最中に急病になり急死してしまう。後に三幡の死は毒を盛られたことによる毒殺で、入内をよく思わない朝廷の陰謀と判明し、政子は三幡の死を悲しんだ。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では
第24話で登場。姉大姫に遊んでもらい、政子に呼ばれた大姫が行こうとすると残念そうに「姉上…」と呼び止めようとするなど、姉を慕う様子が描かれていた。
大姫の死でさらにおかしくなった頼朝によって、三幡の入内が決められる。しかし、その後は入内に関して何も描かれる場面もなく、第28話で病で亡くなった。
後に尼将軍として君臨した母政子と愛に殉じた姉大姫の印象が強く、鎌倉幕府を題材とした創作やドラマでは出番がなかったり、存在そのものがカットされたりと、この人物と同じく扱いが悪い傾向にある。
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