概要
「世界一の天才少年」と呼ばれる徳川光一が、同じ世界一の才能を持つ人物達と「世界一クラブ」を結成し、難事件や悩みを解決していく話である。
1巻あらすじ
おれは徳川光一。〈世界一の天才少年〉って呼ばれている。小6の始業式、登校した学校は、銃を持った脱獄犯が、先生を人質に立てこもっていた!! 先生を救うため、集めた仲間は――だれでも投げとばす世界一の柔道少女・すみれ。ものまねはうまいけど、世界一のドジ・健太。それに、人見知りの美少女と忍びの小学生って、これで、だいじょうぶ!? 力を合わせて、凶悪犯をやっつけろ!
主要人物【世界一クラブのメンバー】
徳川光一
「世界一クラブ、作戦開始だ」
「おれは…寝る」
「おれたちは、世界一クラブだ!」
世界一クラブのリーダー兼すみれと健太のストッパー。小学6年生。
大人向けの百科事典を幼稚園に入る前に読み終えた事を、テレビで取り上げられた事がきっかけでそれから「世界一の天才少年」と度々呼ばれる事になる。(だが日野クリスのように世間に広く知れ渡っている訳では無い模様)天才少年も伊達では無いようで、春休み中に40冊分の本を3日で読んだり、ジュニア数学オリンピックの合宿に行く、ページをパラパラと捲るだけで本を読む、絵も上手いなどかなり多才で天才と呼ぶに等しい。更に容姿も優れており、同学年の女子から(本人は気づいていないが)人気を誇っている。
好きな物は激辛料理とコーラで苦手な物はピーマン。
唯一の弱点は父親と五井すみれ、生まれつき3時間おきに必ず眠らなけらばいけないというナルコレプシーと似た体質を持っている。(それで危機に陥った事もあれば、利用して犯人逮捕に導く事もある)体質については、仮眠をとって眠る時間を調整しており仮眠時間は5分程から10分眠ることもある。
父が外交官で光一の父親、という事もあってかかなり容姿が似ており光一を揶揄ったりする為苦手意識を持たれている。(仲が悪い訳ではない)
2巻(テレビ取材で大スクープ!)で生徒会長になった。
五井すみれ
「巴投げ!」
「あーあ、学校が今日まで休みになったりしないかな。宇宙人が始めてきたり、学校のみんながゾンビになっちゃったり」
「世界一クラブ」の名付け親1。光一のクラスメイト。
「世界一の柔道少女」。元々運動に関しては他人よりも突出しているが、柔道に関してはそれよりも抜きん出た才能を持っている。体格が大きく違う大人を平気で投げ飛ばす事もある。その代わりと言っては何だが、勉強が全く出来ない。(一日千秋を一日千食と書く、記号選択でもないのに答えを数字で書く、など)最早、あの大人気アイドルと同じである。
光一の事を「残念イケメン」と呼んだことがある。(1巻冒頭)
性格は大雑把だが友達想い。しかし、一つの物事に夢中になると周りが見えなくなり、それで光一が被害に遭う事もしばしばある。転校してきて間も無いクリスと仲良くなった。
五井春奈という小学5年生の妹がいる。妹はすみれの様にのうき…体を動かすのが得意ではなく、本を読んだりピアノを弾く事が得意である。また、口調も姉のように砕けたような印象ではなく、年上の光一に対して敬語を使うなど「本当にすみれの妹なのか疑惑」が生じている。父親が柔道教室をしておりこれもまた、すみれが柔道をするきっかけになったとも言える。
父親はすみれよりも野生的な所があり、自身の近くにいた和馬を「柔道センサー」で捉え真っ先にいる方向へと向かう、光一に対してスポ根発言(光一が自身は貴方には勝てない、と言った所「私に勝つまで練習するんだよ‼︎」と脳筋発言をする)など親子揃って脳筋である。
2巻以降、児童会室に入り浸るようになる。
八木健太
「ぼくは!?ぼくはどうなるの!?」
「ああっ、ほら、腕がぺちゃんこになってるし!」
すみれ同様、クラブの名付け親2。光一のクラスメイト。
「世界一のエンターテイナー」と呼ばれており手品や落語、パントマイムなどエンターテイメントに関する事は基本、何でも出来る。いつも、人を喜ばせたいと思っており教科書の朗読で動物の鳴き真似をしたり、クリスを喜ばせる為にバードコールで鳥を大量に呼び寄せたりする。調子に乗りやすく、日頃かなり鈍臭いので陰で世界一のドジと呼ばれている。
意外にも、数学と理科の成績が良く(本人曰く「手品のトリックにも使うから」らしい)だがその反面、国語や社会の成績はすこぶる悪い。(記述であり得ない事を書くなど)
彼の手品の練習に巻き込まれたら、それこそ命の危険が生じるらしい。(光一やすみれが遠慮するレベル)
「皆を笑顔にしたい」という性質上誰にでも優しく、自身を誘拐して詐欺グループに引き渡そうとしていた犯人も「家族の為」という理由があったからと許しており、更には警察から逃がそうとしていた。彼が手品を始めたきっかけも「共働きで家に両親があまりいなくて寂しがっていた弟妹を喜ばせる」為である。前述の通り妹と弟(双子)がいる。父親がショッピングモールの店長。
2巻以降、生徒会副会長となった。(業務をちゃんとしているかは別として…)
日野クリス
「入らないでって言ったよね?」
「穴があったら入りたいわ…」
小学6年生の始業式に転校してきた光一達のクラスメイト。
イギリス人の祖父を持ち、彼女の髪色が明るい栗色なのはクォーターのため。
世界美少女コンテストに受賞した事がきっかけで「世界一の美少女」と呼ばれている。本人は、恥ずかしがり屋な性格を直す為に参加したが、結局恥ずかしがり屋な美少女となってしまった。いつもは顔を隠すために特注で父に作って貰ったピンクの伊達眼鏡をしている。だが眼鏡を外した瞬間、「美少女オーラ」が広がりたちまち、周りに人混みができてしまう。
ピアノや作法など様々な習い事をしており、更にはモデルや映画の出演もすることがある。
「自分がこうなりたい」という役を完璧に演じる事が出来、彼女の演技力の高さやメディアの影響力はクラブ内でも重宝されている。普段が大人しい反動か、怒るとクラブ内で最も怖くあの風早警部も怯ませる事が出来る。親友のすみれにでさえ、家にある「Special room」は絶対に見られたくない。
妹重いの兄がおり、(現在イギリスに留学中)名前はレオン。「おれのクリスは世界一可愛い」発言を始め、過保護であったり世界一クラブの交友関係に口を出すなど、1巻しか出ていないのに対しシスコンエピソードが満載である。また、兄は目立つのが好きな模様。一度、週刊誌にされそうになった事がある。母親の名前は「花」でクリスよりも背が低く光一曰く「年齢不詳の美少女」。クラブ内で唯一、父親の素性が明かされていない。(花によると海外出張に出ているらしいが…)
風早和馬
「…オレは、あくまでも『助っ人』だ」
「行くぞ、光一」
「話術はあまり得意じゃ無いんだっ!」
世界一クラブの中で、唯一クラスが違う。
忍びの大会で優勝した事がある「世界一の忍び」である。だが、他のメンバーとは違って忍びである事がバレてはいけないので、作戦では裏で下準備をする、つまりあまり目立たない役を請け負っている事が多い。が、普通に犯人を縄でぐるぐる巻きにしている。
クラブのメンバーではなく、あくまでも助っ人、協力するかはまた別と本人は言っているが殆どの作戦は参加しており世界一クラブのメンバーと言っても遜色ない。
ラムネが好きで、旅行の時に3つ持っていく程だが他の人には隠している。(光一にはバレている)
3巻以降、(一応)世界一クラブの助っ人だと認め光一のみ下の名前で呼んでいる。前述の通り下の名前で呼ぶのは光一だけのため、しばしばカップリングを組まれる。だが別に他のメンバーよりも仲が良いというだけであって決してそういう関係では無い。
父親が警察官で、名前は「風早忍」。祖父は伝説の忍びと呼ばれ、名前は「風早達蔵」。
父親は頑固で、「忍びにはならない」と公言しており自身の「忍」という名前を嫌っている。また、主要キャラである和馬よりも先に登場した。また、最初はクラブの活動(主に事件に関わる事)に対し否定的だったが段々とその功績を認めていく事になる。
祖父の達蔵も同じく頑固で和馬が世界一クラブに入っていることを「可愛い女の子たちといるのはずるい」などと否定していたが、3巻で光一達との勝負に負けたため一応はクラブ加入を認めている。すみれに投げ飛ばされたことが半ばトラウマになっており、「わしが和馬の代わりにクラブに入る」「どうかのお、クリスちゃん」発言をする度すみれが投げ飛ばそうとして慌てて否定する、という事態が繰り返し発生している。また、忍との方針の違いにより仲が悪い。達蔵は和馬に忍びになって欲しいと考えている。
時代錯誤な祖父のせいで、英語の勉強が家でしづらく辞書を捨てられそうになった事がある。
作中唯一、母親の影すらなくそもそもいるのかどうかも怪しい。(健太は共働き発言で母親がいることが確定、クリスは花が父親は海外出張していると言っているのでいるのは確定している)他キャラが濃すぎて逆に出て来れていないという可能性がある。
苦手なものはトマトと姉。
姉である美雪は、名前を聞くだけで力むなどかなりの苦手意識を持っておりしばしば、世界一クラブから逃げようとして縄で捕まえられる。だが和馬の方が強いようで、捕まえられるのは美雪が和馬の動きを普段から読んでいるから。よく、からかわれており(クリスとの映画鑑賞をデートと称するなど)苦労している事が分かる。