作品解説
都市伝説のウワサが広がる町では、フード姿の子供が目撃されているという。「赤い手帳を持っていた」という人もいれば、「子供には顔がない」という人がいたりと、その情報はさまざまだ。どうやら、「赤い手帳」を持っているのはフシギという少年で、彼は都市伝説の呪いを解いているようだけれど——!?
そう、都市伝説は現実に起きているのだ。
いまも、誰かが新たな都市伝説の呪いにおそわれている!?
(角川つばさ文庫ホームページより)
登場人物 ※巻ノ十六までのネタバレ注意
この項目では主要登場人物を紹介する。
千野フシギ
都市伝説を追って旅をする謎の少年。赤いフード付きパーカーを着ており、一人称は「僕」。後述する千野ヒミツの双子の兄で、彼女を救うことが彼の最大の目的である。赤い手帳を持ち、それで都市伝説を回収することができる。なお、赤い手帳をフシギ以外の人物が使用すると、回収するごとに封印していた都市伝説が復活し最終的には命を奪われる。
千野ヒミツ
フシギの双子の妹。都市伝説を具現化する力を持っており、黒いフードのパーカーを着ている。(パーカーの中の洋服はフシギと同じデザインで、十字の線が入っている。)
青い傘の男
ヒミツの裏で糸を引く、第一の黒幕。ヒミツの顔を奪い、支配している(MOMO曰く)。
本名は城山一馬といい、恋人のマリアを生き返らせるために千野兄妹の力を求めていた。
ジミー
元週刊誌のカメラマン。ヒミツの写真を撮ろうとしたところ、返り討ちに会い人面犬にされてしまった。「ヒミツに謝るため」という名目でフシギの旅に同行する。(「ジミー」の名付け親はフシギで、「顔が地味だから」らしい。)
相川雷太
具現化した都市伝説「くねくね」により、行方不明となってしまった妹(相川捺奈)を探す少年。白いフードを被っている。最初はフシギから赤い手帳を奪えば妹を取り戻せると信じ、フシギを追って旅をしていたが、同行者の沙知子の説得によりフシギとは和解(?)する。
紺野沙知子
雷太とともに旅をする。中学校二年生。小学校6年生まで剣道をやっていて、その技術でスカイフィッシュを叩き切ったことがある。
MOMO
秘書機能アプリ「MOMO」が都市伝説の呪いによって意思を持つようになったもの。青い傘の男の手先としてフシギと旅をしていたが、フシギを殺しかけたことから青い傘の男の怒りを買い、消滅させられてしまった。
千野マボロシ
フシギの兄。ヒミツの真の黒幕。色々謎。青い十字の入ったフードを被っている。
出版
KADOKAWAの角川つばさ文庫より出版されている。
漫画化について
2021年4月6日に角川つばさ文庫より正式に 「マンガ化決定」 の発表があった。
結城にこ氏により月刊コミックジーンで連載された。単行本は一巻。