概要
人肉検索(中国語:人肉搜索)とは、中華人民共和国本土をはじめとする中国語圏のインターネット上において行われている活動。多数の匿名人物間でやりとりを行いながら、検索エンジンによる検索と、人手による公開情報の検索との両者を駆使し、ある人物の名前や所属を特定したり、事件の真相を解明したりする。
「人肉」という言葉は、コンピュータを用いた一般的な検索とは異なり、人の手が介在することを表している。もともとはQ&A型の質問サイト(ナレッジコミュニティ)やそこでの情報調査を指す語であったが、2006年ごろからはこの仕組みによって、インターネット・コミュニティのいわゆる「炎上」に際して、個人を特定し、個人情報を暴露し(晒し)、「責任」を追及する動きが行われるようになった。中国においては、一般人を対象とした攻撃が、暴力性を指摘されながらも一方で汚職官吏の追及などの役割をも果たし、2006年-2008年頃を最盛期として猛威をふるい、社会現象として国外にも紹介され、映画化もされた。