解説
点灯している信号の表示色(つまりは指示)に従わずに行動することである。
主に「赤信号にもかかわらず、これを無視して通行する」行為のことを指す。
自動車と歩行者、どちらかが赤信号を無視をしたことに起因する事故のほか、信号無視をした自動車が他の自動車に衝突や、信号無視をした自転車による事故も少なくない。
また、信号無視をした自動車が事故を起こし、そのままひき逃げ行為に及ぶなどの連鎖的な犯罪に発展するケースもある。
このほか、鉄道踏切の無視もある意味信号無視の一種と言える。
信号無視に端を発した交通事故は、日本のみならず世界各地の交通事故のワースト上位の常連案件であり、「信号を守る」意識…つまりは遵法精神の低い国や地域ほど多発しやすい。
なお、日本の法律では信号無視は道路交通法7条違反となり、たとえ他者への被害が発生しなかったとしてもこれだけで処罰の対象となる。
これは自動車のみならず、歩行者や自転車の場合でも同じ。
あまりにありふれた違反のためか、警官も口頭の注意だけで済ませるケースも少なくないが、「交通量の少ない道路だから大丈夫」「みんなやってるから自分一人ぐらい…」といった慢心は、いずれ大事故の引き金となりうる。
信号はちゃんと守りましょう。
日本は自動車よりも歩行者の立場が強いためか、自動車と歩行者との交通事故の場合、明らかに歩行者側が信号無視をした挙句の事故であっても、自動車の運転手が逮捕される理不尽な案件が少なくない。
不当な理由で犯人扱いされないためにも、自動車にはドライブレコーダーを備えておきたいものである。