概要
2000年11月、中国・国防科学技術大学の一研究室が完成させた二足歩行ロボット。
その非常にかっこいい名前に反した、あまりといえばあまりにも頼りなげな手足と、謎の股間のパイプ、不思議すぎる魅力をたたえた目鼻立ちといった奇抜なビジュアルが日本のネット上で人気を呼んだ。
色々馬鹿にされやすいが、同時期に存在していたHONDAのASIMOに比べると見劣りするものの、一応二足歩行が可能な程度の技術水準で作られている。が、歩みはふらついてどうにも頼りない……。
なお、写真のアングルと遠近感と、黒い塗装で背景に溶け込んでいることが原因で広く誤解を受けているが、股間中央から一本のパイプが伸びているのではなく、両脚付け根の軸かモーターが2本突き出ているのである。
商品化
- プラモ界の狂犬として畏怖されまた愛される有名模型メーカーアオシマが立体化。当時刊行されていた雑誌『ネットランナー』の付録として流通した。デザインに一部アレンジが加えられているが、独特な形状を印象そのままに立体化。パーツ点数は少ないながらも忠実なフォルム再現と可動を両立している。商品名は『中華キャノン』。股間から発射されるというミサイル弾体やドリルといったオリジナル解釈のパーツも付属。
その他
アニメ作品『ラストピリオド -終わりなき螺旋の物語-』
- とあるキャラクターの正体が先行者によく似たロボット。
非対称戦術先行者「ASY-TAC FRONTEER」
- 中国の3DCG-SFロボットアニメ「超限猎兵 KAINAR」に登場する人型戦闘兵器の総称。
作中で一般的とされている略称は「ATF」
名前の由来はAsymmetric(非対称)Tactical(戦術)Front(前線の、先行する)eer(人、者)
「Fronteer」とは「Frontier」と「Front」+「eer」を合わせた造語であり『先行者』を意味する。
- すべての機体の原型となった「The first "Fronteer"」のシルエットは、まさにこの『先行者』そのものであり、便宜上ではこの作品に登場する人型戦闘兵器はすべて『先行者』という扱いになる。