概要
神狩屋ロッジに所属する騎士の一人だが長らく出張しており終盤に登場する
<異端>や反社会的な行為を行う<保持者>の排除を積極的に請け負う「人狩りの騎士」でありその役目にふさわしく殺傷力の高い断章を持つが危険性も高く家族同然に誰かと親しくするということができない
長く続いた騎士としての生活により精神は風化しきっており幼い子供を犠牲にすることに躊躇や戸惑いは感じなくなってしまっている
神狩屋とはかつて支えあった仲であり最後は暴走する彼を終わらせるべく<異形>化する苦痛に耐えながらも蒼衣を彼のもとへと導いた
断章
彼の保持する断章は<軍勢(レギオン)>
普段は彼の周りに家族や友人、恋人などの亡霊が付きまとっており一度活性化させるとあらゆる出口を封鎖してその場にいる人間を閉じ込める。その後は亡霊による殺戮が始まり亡霊に殺された人間は入谷の亡霊として新たに加わることになる
その結果彼の亡霊は50人にまで膨れ上がっておりいつか自分もこの亡霊に殺されるのだろうと確信している
幼いころの一家心中が入谷のトラウマであり彼は妹と二人生き残り親戚に引き取られたのだが引き取られた先で<泡禍>に巻き込まれて親戚や友人、妹を亡霊に殺されてしまう
それによりかつて一家心中で死んだ家族に新しく得た家族を殺されるという壮絶な体験を経験するも数年がかりで立ち直りなんとか社会復帰しようとする
神狩屋のサポートもあり亡霊が視界をよぎるなど不安定な状態だった彼の断章も制御できるようになり全ては順調に進んでいるように見えた
しかし新しくできた恋人が肉親同然になったのを引き金に断章が活性化、亡霊により恋人を殺されてしまう
再び自分の家族を殺されしまった入谷はこの亡霊たちが生贄(心中相手)を求めていることを理解し自分の家族はこの亡霊だけなのだということを受け入れる
彼が人狩りの騎士を続ける理由はこの断章によって自分の親しい人を事故で失わずに済むようにするため他の生贄を求めているからである
断章詩は<一緒に死のうか>