概要
神狩屋ロッジで預かっている幼い少女で、普段は奥にある書庫で一日中童話を読んで過ごしている。
ビスクドールのような服装をしているため、人形のようである。白ウサギのぬいぐるみが好きで、肌身離さず抱えている。
元々は「神狩屋」のある市の郊外の屋敷に住んでいたが、3年前に〈泡禍〉に遭遇した際に親類知人を残らず亡くした事で、心が壊れて恐怖以外の感情を失い、外界の出来事にほとんど反応しなくなった。現在までのところは、発狂までには至っていない。1人でいる時は決して眠らず、特に夜は近くに気の許す相手がいないと眠ることができない。
保持する断章の名は〈グランギニョルの索引ひき〉は、童話の形を取るほどに巨大な〈泡禍〉が現れる時に、その〈泡禍〉の内容を童話の形で予言することができる。また、この〈断章〉が発動した現場に居合わせた夢見子以外の人間は例外なく、その巨大な〈泡禍〉に何らかの形で関わる事になる。
予言が外れた事は一度もない。ただし、本来ならば童話の形を取るほどに巨大な〈泡禍〉は数年に一度のレアケースのはずだが、白野蒼衣が時槻雪乃と出会い、〈断章〉に覚醒してからは異様な頻度で発生している。