概要
大和八木駅を起点に、紀伊山地を南下して和歌山県の新宮駅までを結ぶ全長166.9kmの一般路線バス。運行を担当する営業所は奈良交通葛城営業所。
途中で有料道路・高速道路を経由しない一般路線バスとしては走行距離・所要時間・停留所数で日本一を誇る。ただ単に距離が長い路線であれば沿岸バスの特急はぼろ号増毛経由便などがあるが、所要時間まで日本一なのはここである。
これほどの長距離を運行する路線だが車両はトイレのない一般的な路線車両であり、途中五條バスセンター、上野地(谷瀬吊り橋)、十津川温泉の3停留所でトイレ休憩を行う。運転手は交替なしの通し乗務。
バス停の数が167もあるためにLCD式の運賃表示モニタでも全部を表示しきれない。降車時に乗客の持っている整理券番号を運転手がボタンで入力すると当該バス停からの運賃が表示されるようになっている。
系統番号は新宮行が特急301、八木行が特急302。
車両
1992年から2017年まではメインイラストのような初代ブルーリボン短尺トップドア・エアサス・高出力仕様車を使用していた。カラーリングは一般路線車標準のグリーンとホワイトのツートンではなく、貸切車に似たカラーリングとなっている。
2015年に老朽化の進んだブルーリボンの置き換えを目的に2代目ブルーリボンノンステップ、2016年にLV290エルガノンステップが導入された。
この2車種は八木新宮線専用車として、初代ブルーリボンに準じたカラーリングとしながらも、車体に沿線市町村の観光地やキャラクターのラッピングを施し、ノンステップ車ながら2人がけのハイバックシートをメインとしている。
また多客時には大台ケ原線で主に運用されているブルーリボンIIトップドアが運用に入ることもある。