江西省の省都。古くは焼き物の産地として知られ、かの有名な景徳鎮市も近い。
概要
国内最大級の淡水湖である鄱陽湖、江西省最大の河川である贛江(かんこう)沿岸に発展する大都市。華中で3番目の規模を持ち人口は約630万人。贛江に面した紅谷灘区に大規模な再開発地区の超高層ビル群があり、一帯のビジネス、金融中心街となっている。その他情報産業、バイオテクノロジーなどの産業も興っている。
華中内陸の火炉都市の例にもれず、この南昌もかなりの猛暑で知られ、最高気温は40度を超えることがある。
南昌之星といわれる国内最大(建設当時は世界最大で高さ160m)の観覧車が市街地のシンボルにもなっており、夜はライトアップもされる。
歴史
春秋時代から存在する都市で古くは豫章と呼ばれた呉国の一部だったが、紀元前に楚国の一部となる。後に漢の劉邦が部下に防護拠点として開発を命じる。部下は灌城と呼ばれる土城を築塁、これが後の南昌となった。
唐代には洪州と呼ばれ、陶磁器をはじめ、織物、印刷などの産業が発展。また南唐時代には皇帝李環によって南昌府となり、南都と呼ばれた。
近代には南昌起義とよばれる武装蜂起が起こり、これが中国人民解放軍誕生となっている。戦後は江西省や一帯の拠点として開発され、飛行機、軍事兵器などを初め、工業都市として発展した。