概要
自陣に攻め込まれるギリギリの状態ではインベーダーの攻撃を受けないという仕様(もともとはバグ)を活かした攻略テクニック。名前の由来は「名古屋で発見されたことから」や、あと1段侵略されたらゲームが「終わり」なので「『尾張撃ち』から変化した」など諸説ある。
ステージが進むと、インベーダーがかなり下の方に攻めた状態からスタートするので、この戦術を使わなければクリアが困難になる。
インベーダーが下に降りてくるまで待たないといけないので『制限時間以内に高得点を取る』『早い時間で○ステージクリアする』には不向きな戦術でもある。
具体的なやり方
- あらかじめ最低1列分はインベーダーのいない列を作り、その列に自機を退避させて待機する。
- そしてインベーダーの行が侵略前の最後の行の所まで来たら敵の攻撃が無効になるので、その1行ずつインベーダーを撃っていく。
- 倒し終わったらインベーダーのいない列に自機を退避させる。
- そして次の行がまた最後の行の所まで来たら、その行のインベーダーを全て撃つ。
- これを最後の行まで続けていくが、最後の方になるとインベーダーの動きが速くなるので注意しなければならない。
真ん中の部分を空けてそこに退避するパターンと、片側にインベーダーを残し、もう片側は30点インベーダーを1匹だけ残して他は全て撃ってしまうというパターンがある。
また、インベーダーのいない列に退避している間に空撃ちをして、300点UFOを狙うための弾数調整をすることもある。
(ステージ開始から23・38・53・68・83・98・・・(23+15n)発目にUFOを打つと300点になる)
主な失敗例
当ゲームは残機に関係なく攻め込まれたら負けというルールのため、リスクの大きい戦法とも言えよう。
インベーダーは数が少なくなると動きが速くなるというゲームの仕様にも注意しないと、失敗してしまう事もある。
また、失敗後すぐに侵略されなくても、それ以降名古屋撃ちを続けられなくなったり、時間が足りなくなったりして、侵略が確定もしくは自機の全滅でGAMEOVERになってしまうケースも多い。
- 最後の一匹を外してしまう
名古屋撃ち初心者がよくやる失敗。
最後の一匹は最速のスピードになるので、撃ち漏らすともう追いつけなくなり、GAMEOVERが確定する。
自機をインベーダーの移動方向に動かしながら撃つのがコツ。
- 列が多すぎる・幅が広すぎる
列が多すぎると、1行分のインベーダーを全て撃つのに時間がかかってしまい、特にインベーダーが少なくなって動きが速くなってくると、撃つのが間に合わなくなって侵略されてしまう。
そのためにはあらかじめ、ある程度は列を減らさなければならない。
また、インベーダーが残っている両端の列の幅が広いと、インベーダーが下方に下がってくる時間が短くなるので、名古屋撃ちが間に合わなくなるケースもある。
- 移動が遅れる
最前列のインベーダーを撃ったら、次の行のインベーダーの攻撃は有効になるので、すぐに移動しなければならない。移動が遅れると上の行の敵に撃たれてやられてしまう。
- 撃ちすぎてしまう
同じ列で2発以上撃ってしまい、次の行のインベーダーまで倒してしまうと、そこに隙間ができてしまう。その隙間がある所はインベーダーの攻撃が有効になるので、そこで撃たれてやられてしまうケースも多い。
これにより名古屋撃ちが続けられなくなり、侵略されてGAMEOVERになるケースも多い。
余談
ゲームボーイ版スペースインベーダーは、インベーダーの行と行の間が空いていないので、下のイラストにあるような『往復名古屋撃ち』ができる。