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概要編集

ジュール・ヴェルヌが1864年に発表したSF冒険小説

ヴェルヌにとっては3作目の長編小説で、作家としての名声を確実なものにした作品でもある。


あらすじ編集

偏屈者で知られる鉱物学者オットー・リーデンブロック教授は、古書の中から謎めいた紙片を発見する。それは16世紀の錬金術師アルネ・サクヌッセンムが書き遺した暗号文で、「アイスランド・スネッフェルス山の火口から地球の中心に辿り着ける。私はそれを成し遂げた」という信じがたい言葉が記されていた。


暗号の意味を知ったオットーは地球中心部への探検旅行を決断。甥のアクセルと現地で雇った案内人ハンスを連れて火口を下ってゆく。そこで彼らが見たものは、広大な海が広がる大空洞。そして地上では既に絶滅した古生物の数々だった。


登場人物編集

オットー・リーデンブロック

ヨハネウム学院に務めるドイツ人教授。高名な鉱物学者だが、短気で癇癪持ち、エゴイストな変人として知られ、地底への冒険もアクセルの反対を押し切って断行した。ただし、有事には家族への深い愛情を垣間見せており、アクセルやグラウベンからは尊敬されている。


アクセル・リーデンブロック

本作の語り部。両親を亡くしてリーデンブロック家に引き取られており、叔父であるオットーの助手を務める。横暴な叔父に振り回されがちな苦労人だが、優柔不断な性格や未熟さ故の失敗も目立つ。本作は彼の成長物語とも言える。


ハンス

オットーがレイキャビクで案内人として雇った猟師。寡黙で不愛想だが、豊富なサバイバル技術と鋼のような精神力を併せ持つ有能な男。


アルネ・サクヌッセンム

16世紀に活躍したアイスランド人の錬金術師。異端者として迫害を受けていた為、地球中心部へ到達する方法を暗号文にして書き遺した。彼自身は登場しないが、要所で彼の道程の痕跡が発見される。


グラウベン・リーデンブロック

リーデンブロック家の養女。アクセルと密かに婚約を交わしている。地底旅行には同行しなかったものの、その成功を信じて一切反対しなかった。


登場する古生物編集


派生作品編集

5回にわたって実写映画化されている(5作目は4作目の続編)。

また、コミックビーム誌でコミカライズ版が連載された。単行本は全4巻。作者は倉薗紀彦

リーデンブロック


関連項目編集

ジュール・ヴェルヌ

地下 地球空洞説

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