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概要編集

サンダーバードジェリー・アンダーソンが制作した、特撮人形劇TVドラマ。

1985年4月2日から1986年3月12日にかけてNHK総合で放送された。時間帯1話〜19話が火曜19:30〜20:00、20話〜39話が水曜18:00〜18:30。


日本放映版では独自のアニメーションOP・ED(後述)や、軽妙でひょうきんなナレーションが追加され、独特な雰囲気を醸し出している。


地球を狙う悪のアンドロイド・ゼルダ一味と戦う、地球防衛軍「テラホークス」の活躍を描く。


ゼロ軍曹や18号など、球形のロボット「ゼロイド」が行う掛け合いや、ゼルダ一家のコミカルなやり取りなどは人気を博した。


物語編集

近未来、未確認の巨大宇宙船団が、NASA火星基地へと接近。基地側はメッセージを送るが、応答がなく、一瞬のうちに攻撃され破壊された。

その宇宙船団は、アンドロイド・ゼルダと、その一家が乗っていた。ゼルダは遠い宇宙から飛来し、火星を拠点にして地球に侵略の手を伸ばそうとする。


地球の、イギリス。

ホワイトハウス(に似せた建物)、その地下300mに位置する地球防衛軍テラホークスでは、火星の異変を知り、防衛体制を整えていた。

静止軌道上に位置するスペースホークは、火星から接近するエネルギー体を確認。しかし、レーダーには反応が無く、地上へ降下してしまう。ゼロイドが向かい調査すると、それはサイズを自在に変化できる宇宙船だった。

攻撃するが効果は無く、更にナインスタインが拉致されてしまった。


なんとかゼルダの宇宙船を打ち破り、ナインスタインは助かる。が、ゼルダは手段を変え、和平の贈り物と言ってハイウェイを作り去っていく。

が、それは罠で、ナインスタインは潜んでいたキューブにより閉じ込められた。

ゼロ軍曹の活躍で、キューブは破壊され、ナインスタインは再び救出された。


ここに、テラホークスとゼルダ一味との戦いが始まったのだった。



登場人物編集

テラホークス編集

  • タイガー・ナインスタイン博士(声:有川博)

ナインスタイン博士

テラホークスの司令官。科学者・スタイン博士の9人いるクローンの一人で、死亡した場合、別のクローンに記憶を受け継ぎ、新たなナインスタインとして着任する(故に「ナイン」スタインの名を持つ)。

司令官としては優秀だが、やや頑固な一面も有し、ロボットであるゼロ軍曹が人間と同じ感情を有する事を認めていない。非戦闘時にはバトルホークの操縦席で、コンピューターシューティングゲームをプレイしている(このゲームでゼロ軍曹に勝てないのも、偏見を持つ理由の一端)。

  • メアリー・ファルコナー大尉(声:弥永和子)

メアリー・ファルコナー大尉

テラホークスの副官。心優しき女性士官で、ナインスタインをサポートする。

  • ケイト・ケストレル大尉(声:山田栄子)

ケイトケストレル大尉

ホークウイングのパイロット。カーリーヘアーの黒人女性で、表の顔は人気のシンガーソングライター。劇中ではキーボードを弾きながら「SOS・ミスター・トレイシー」という持ち歌を歌うシーンがあった。

  • ホークアイ中尉(声:鈴置洋孝)

ホークアイ中尉

ホークウイングのパイロット兼射撃手。両目がコンピューター制御の義眼になっている。

  • ヒロ(声:野島昭生)

ヒロ

日本人の技術者で、ゼロイドたちの設計者。富士の裾野で拾われた孤児だった。

普段は衛星軌道上に位置するスペースホーク内に駐留しており、ゼロイド「101」とともに、艦内で趣味の花に囲まれ過ごしている。

  • ゼロ軍曹(声:緒方賢一)

ゼロ軍曹

(ゼロイドに関しては後述)。

テラホークスの球形ロボット「ゼロイド」の1号~100号までの、地上任務担当部隊のリーダーにして、最初に作られた個体(なお、原語版では曹長)。

ナインスタインとは名コンビで、命令違反したり、失敗を誤魔化したり、任務に対する責任感を有していたりなど、人間的な感情を持つ。ゲームの腕はナインスタインより上。

  • 18号(声:堀内賢雄)

ゼロイドの18号で、ゼロ軍曹の部下。フランス訛りを持ち、日本語版では語尾に「~ざんす」と付ける。口ひげを付けており、埃避けのゴーグルなども有していたりする。

  • 55号(声:鈴置洋孝)

ゼロ軍曹の部下。韻を踏んだ喋り方をする。

  • 101号(声:西川幾雄)

ゼロイド

スペースホークに駐留する、宇宙任務担当部隊ゼロイドの101号~200号の中のリーダー(日本語版では「いちまるいち」と呼称)。

穏やかな性格で、ヒロを支えているが、ゼロ軍曹とはあまり仲が良くない。

ゼルダ一家編集

  • ゼルダ(声:高橋和枝)

地球防衛軍テラホークスのつもり(再掲

人類を滅ぼそうと企む、魔女のような外観を有するアンドロイド。年齢180歳。

かつて自分を産み出した星の文明を滅ぼし、宇宙船団を率いて地球を発見。火星のNASA基地を破壊し、そこに陣取り地球を狙っている。

非常に醜い外観を有するが、これは生み出した文明の価値観が人間とは異なるため。ナインスタインの事は「クローン」と呼んでいる。

元はアルファケンタウルス星で製造され誕生したメガドロイドで、グック星の王子のボディガードとして雇われた。後に改良を受け、その際に自分で意思決定を行うようになり、現在に至る。

その性格も、残忍かつ冷酷だが、破壊好きで貪欲。そして賢いが愚かでもあり、どこか人間臭い。ある回では、ケイトに歌で勝負を挑み、自分がボーカルになってバンドを組んだ(しかも結構上手かった)。

また、今まで宇宙を放浪してきた事から、様々な異星人の知り合いや異星の怪物なども、自身の手駒として有している。

あるエピソードでは、クリスマスパーティーをテラホークス側のメンバーたちとともに、一家総出で一緒に祝ってたりする。

  • ヤングスター(声:及川ヒロオ)

ゼルダの息子。しかしゼルダ自身が製造したにもかかわらず、非常に出来の悪いバカ息子である。趣味は鉱物を食べる事で、石や金属を直接喰らっている(アンドロイドである彼らは、僅かなエネルギーを得るだけで生存が可能。故に食事はただの趣味)。

貪欲な点は母親譲りだが、怠惰で卑怯な性格も有している。ゼルダが現在の姿になって15年目に作られたが、そのあまりの出来の悪さに失望されている(ヤングスター本人は気にしていないが)。

年齢は126歳。日本語版ではゼルダを「おっかさ~ん」などと呼ぶ。

  • シスター(声:小宮和枝)

ゼルダの妹。ゼルダが自分が生まれて40年目に製造した。

ホラ吹きで活発だがそそっかしく、姉と異なり頭は弱い。自分で命令を下すより、誰かに従う事を望んでいる。

三つ編みのお下げとマッシュルームカットの髪形を有するが、実はカツラ。そして顔には濃いめの化粧を施している。これらは、『人間のような若さと美しさ、そしてセックスアピールを保つ事を望んでいる』ため。それ以外には自分が生き残る事以外の考えを持たず、姉のゼルダの言いなりになっている。

アンドロイドであるが妊娠し、ベビースターを出産した。

  • ベビースター(声:三ツ矢雄二)

第27話(日本語版第26話)より登場したシスターの子供。両性具有で、男女両方の性格と意識とを有する。母親と異なり、ゼルダの悪辣さと冷酷さを受け継ぎ、その知性も高い。その知性を以て作戦を立案し、テラホークスを苦しめた。

  • スラム(声:加藤精三)

惑星フェロニーの支配者で侵略長官。ゼルダが呼び寄せ、地球侵略の任を与えられる。その声は強力な超音波を放ち、咳払い程度でビルを破壊できる。

  • スポリラ(声:郷里大輔)

ゼルダの配下である宇宙ゴリラ。グック星の宇宙ゲリラで、人類と猿の中間的存在らしい。知能もある程度発達しており、人間の感情の動きを理解可能。

全身を長く白い毛でおおわれており、怪力と、強靭かつ潤応力のある肉体を有する。そのため、過酷な環境の惑星でも生存可能。

極めて危険で強力な存在だが、破壊を求めるだけの存在ではなく、義理や感謝の感情も有している。そのため、テラホークスと一時的に協力した事もあった。

後のエピソードでは、地球に送り込まれ巨大化する。

  • キューブ

キューブ

ゼルダの有する雑兵たちで、「立方体の頭部のみ」の姿をしている。ゼロイドと対照的に無口で、しかめっ面。その頭頂部にはビーム砲を内蔵している。ビームの威力は一体では車を破壊する程度だが、ブロック状に多くの個体が連結・合体する事で、強力な大砲となる事が可能。更には、連結してバリアを張る事もできる。

  • ユーリ

ゼルダの有するモンスターの一体。地球のテディベアそっくりで、非常に可愛らしい外観だが、ゼルダにとっては「もっともグロテスクで醜い」との事。

しかし、ゼルダ配下のモンスターらしく、破壊を好む一面を有する。武器は、強力なテレキネシス。これを用い、通常の武装を破壊する事が可能。ゼロイドに内蔵されたレーザー砲も、銃身を曲げて使用不能にしてしまった。

愛らしい外観も利用し、テラホークスを含む地球人を油断させて地球に侵入。テラホークス基地内に攻め込むが、ケイトの歌に弱い。ケイトの歌を流し、夢中になって聞いているうちに捕えられ、宇宙に送り返された。

  • モイド

不定形のアンドロイド。ゼルダが今までに作り出した他の怪物を始めとして、テラホークスのメンバー含めた人間の姿に自在に変装する事が可能。この能力を用いてテラホークス基地に入り込み、混乱させ苦しめた。後に透明化能力もゼルダから授かる。

本来の姿は、ミイラのような姿をしたヒューマノイド。また、ある程度の矜持やプライドも有している。テラホークスの基地に潜入した際、「兵器や施設の破壊工作は行うが、人殺しは本意ではない」と、原子炉破壊を行わなかった理由を述べた。

  • コールド・フィンガー

宇宙の氷科学者で、ゼルダの古い知人。自在に変形する氷製の宇宙船を有し、氷を用いてテラホークスに戦いを挑んだ。

  • キャプテン・ゴート

宇宙海賊。顔の半面をメカ化、左腕もメカの義手と化している。向こう見ずな性格で、その舌先で敵の位置を確認する。

  • テンポ卿

「時の支配者」の二つ名を持つ怪人。時間と空間を自在に操る超能力を有する。この力を利用して、中世の王族・リチャード3世を現代に連れてきたり、倒されても時間を戻してなかった事にする、といった事を実行した。しかし、歴史を変える事に関しては注意を払っており、従わなければ(過去の人間である)リチャード3世ごと撃ち抜くと脅された際には、それに従っている。

  • サイクロプス

宇宙怪獣。巨大な一つ目の怪物で、金属ならばなんでも吸収し、消化する能力を持つ。

月面の卵から産まれた。卵の状態でも、強力な重力波を放って宇宙船を引き寄せ、卵の内部から触手を伸ばして絡めとり、吸収してしまう。

孵化し、迎撃に訪れたテラホークスの宇宙船を狙うが、ゼロイドを吸収。しかしゼロイドを構成している高密度の金属は吸収できず、消化不良に陥り倒された。


その他編集

  • スチュー・ダブルス(声:キートン山田)

ケイトが在籍しているレコード会社「アンダーバー・レコード」のマネージャーで、派手なサングラスをかけている。テラホークスおよびケイトがパイロットである事は知らない一般市民で、ケイトのためならば何でも行いたいと思っている。ケイトがらみで、ゼルダの起こす騒動や事件に巻き込まれる事も多い。

  • 宇宙サムライ・タムラ

元は平安時代の日本の武士。何らかの理由で特殊なエネルギーを得て、宇宙に飛び出した。宇宙人らと行動を共にしていくうち、半永久的に生きる、不老不死に近い存在となった。自身の専用宇宙船を有し、鎧兜で身を固め、日本刀を下げている。

誰の味方にもならず、宇宙一般の正義より、己の定めた武士道にのみ従い生きる。しかしそれ故に、孤独な存在でもある。

長い宇宙生活で、己の武士道精神を超能力として置換できるようになった。地球の日本人と同じ精神構造を有しているため、日本人(劇中ではヒロ)とのみテレパシーを交わす事ができる。

一時期ゼルダに騙され、テラホークスに戦いを挑んだこともあった。

  • リップ・コード将軍

国防省の将軍で、好戦的かつ独裁者的な性格を有する軍人。テラホークスの対ゼルダ戦を甘いと断じ、己の独断で強力な宇宙戦艦「ビッグ・ホワイト・ワン」を出撃させ、ゼルダの火星基地へと攻撃を仕掛けた。

しかし、本気で反撃を繰り出してきたゼルダの前に一方的に返り討ちにされ、最後にはそれが信じられずに精神崩壊を起こしてしまった。

  • リチャード三世

テンポ卿の手により、現代に連れてこられた中世の王族。その顔はナインスタインにそっくりである。

登場メカ編集

テラホークス側編集

通常は、テラホークスの地上の秘密基地「ホークネスト」に待機している。

  • バトルホーク

地球防衛軍テラホークス バトルホーク&テラホークス

テラホークスの旗艦である大型飛行艇。上部に合体しているテラホークのコックピットで操縦され、司令室及び輸送機として運用される。

バトルタンク、ゼロイド部隊、ハドソン、その他戦闘用装備を現場まで運ぶ事が可能。

通常は地下秘密基地に待機し、発進時はホワイトハウス(の形をした、ナインスタインの館)を傾け、その下に隠されたハッチを展開し発進する。

  • テラホーク

バトルホーク&テラホーク

バトルホークの上部に合体している司令戦闘機。有事にはバトルホークから分離し、独自に飛行。周囲の状況を素早くリサーチする事が可能。その名の通り鷹に似たフォルムを持ち、着陸客を出して着陸する際には、主翼を傾ける。

  • ホークウィング

テラホークスの主力戦闘機。ケイトが操縦し、銃座はホークアイが受け持つ。湖の内部に隠された発進口から(渦巻きを起こし、その中心部より)発進する。

胴体部にケイトが乗り、尾部の大型主翼部分にホークアイが搭乗。大気圏内に侵入したゼルダの戦闘機・ジーフを、ホークアイが狙い撃つレーザーキャノンにより破壊する。

また、ケイトの胴体部とホークアイの主翼部とで分離し、独立して二機の戦闘機としても運用が可能。

更にホークアイの乗る主翼部は、それ自体が強力な「スティングウィングミサイル」となる。使用時には、ケイト機側にホークアイの乗ったコックピットブロックごと移動し収納した後、リモートで主翼部そのものを切り離しそのまま打ち込む。威力はかなり強力で、目標にぶつける事で確実に破壊する。

  • ツリーホーク

地上基地とスペースホークとを移動するために用いる、スペースシャトル。

物資および人員の搬入に使用される。

その地上発射口は大木に偽装されており、大木上部が花を開くようにしてハッチを展開。その内部から発進する(ツリーホークと呼ばれるのは、ここから由来)。

  • スペースホーク

衛星軌道上に待機している、テラホークスの前線基地かつ軌道上監視のための防衛宇宙船。

居住区は回転して人工重力を発生させ、ヒロはそこで普段は生活している。また、内部は彼の趣味である花で埋め尽くされている。

ミサイルランチャーやレーザーキャノンなども搭載しているが、主力兵装は搭載している百機のゼロイドたちで、側面のウォールポケットを定位置として合体し待機。命令を受けてゼロイドに内蔵した百機のレーザーを発射する事で攻撃し、地球に接近する敵に確実に止めを刺す。

  • ハドソン

ナインスタインの愛車である、1980年型ヴィンテージロールスロイスのマイナーモデル。しかしその内部は、改良が加えられた超近代的なコンピューターカーで、人間的な思考と感情を有したAIを搭載している。

そのAIの性格は紳士中の紳士で、同時に優秀な執事。完璧なクィーンズイングリッシュを用いた音声で会話し、高性能センサーを搭載。自動運転も可能なほか、自分の意思で外装の色を変えられる(ただし、赤・青、白の三色のみ。これは英国国旗と同じ色である)。

人間が運転する事も可能だが、ゼロイド用のスタンドも備え付けられており、ゼロイドの運転も可能。

  • バトルタンク

バトルホークに搭載している攻撃用タンク。メガゾイド二体が搭乗し操縦する。

  • オーバーランダー

テラホークス基地へ、補給物資を運搬する大型連結運搬車。そのため、テラホークス基地の発見・襲撃のために良く狙われる。

  • MEV

Motion Exploration Vehicleの略称。空陸両用の火星探査船で、スペースホーク内に待機。

操縦はホークアイ。火星の衛星軌道上に乗ったスペースホークから発進する。

着陸後、火星の地上をキャタピラで移動する。マニピュレーターには、攻撃用ビーム砲を装備。

  • デルタウィング

同じく、スペースホークが格納している小型宇宙船。その主機能は、観測衛星などの回収・保護。胴体部が開いた飛行機のような姿をしており、開いた胴体部に衛星などを固定し、回収する。

  • スペースタンク

オーバーランダーをベースに改良を咥えられた、大型地上戦車。大型砲及び、ゼロイド射出装置を搭載している。

テラホークスでは最新のメカニックであり、4名が乗り込めるコックピットの他、外部にはゼロイドの固定用スタンドが備わっている。

  • ゼロイド

ゼロ軍曹

ヒロによってデザインされた、万能型メガゾイド。球状の頭部のみといったデザインで、機能的弱点は無いとの事。製作地は日本。

テラホークスの一兵卒兼特殊部隊兼、アナライザー兼重火器兼、代理司令兼友人である。

地上部隊1号~100号はゼロ軍曹が、宇宙部隊101号~200号は101が、それぞれリーダーとなり率いている。

ヒロのアイデアにより、全員に個性が与えられており、その結果感情に近いものを有している。また、非常に人間臭く、特にゼロ軍曹は人間と同様とも言える性格を有している(ただし、ナインスタインはあくまでもそれを認めておらず、彼にとってはゼロイドたちは「頼りになる部下」であると同時に「目の上のこぶ」のような存在である)。

ロボットゆえに破壊され殉職する事もあるが、そのたびに同じナンバリングの個体が製造され追加される(ちなみに殉職した際、ゼロイドたちは仲間たちの葬式を行い、墓も作ってたりする)。


基地内では、専用のスタンドに合体、あるいはウォールポケットに収まり、そこを定位置にしている。

しかし移動時には離れ、目のカバーを閉じて転がって移動。内蔵しているパルスレーザーショットガン「ゼロガン」で攻撃する。

球状ゆえに、多少荒っぽく扱っても耐える事が可能。緊急発進時などは、大砲の砲弾のように専用カタパルトで撃ち出されたりもする。

最大の攻撃方法は「ブラックホールアタック」。超高速で転がり、質量を激増。そのまま体当たりを食らわせる。

ゼルダ側編集

ゼルダは、宇宙戦艦を7隻、マザーシップ1隻を有し、火星の表面にそれらを着陸させ、そこを自身の基地としている。戦艦はそれぞれ独自に発進が可能。その内装は、曲線が多様されている。

  • ドッキングリング

基地の中心部を構成する、円盤型大型戦艦。六本の着陸脚を持ち、他の戦艦はその脚の間に、放射線状に着陸しドッキングしている。

  • ハブ

マザーシップ。通常は、ドッキングリングの上面に合体している円盤型司令船。ジャンプ能力を有し、神出鬼没。

  • ドッグ、フィン、シャーク、リノ、アイスボックス、ファントム

ドッキングリングとともに、ゼルダの基地を構成する宇宙戦艦。直線で構成されたデザインで、それぞれ特徴がある。ドッグは重砲を有し、フィンは強力な力場で巨大化が可能。

普段は、火星の表面にて。ドッキングリングの着陸脚の間に、放射線状に合体して基地となっている。有事にはそれぞれ独立して出撃し、宇宙空間で敵を迎撃する事が可能。

  • ジーフ

ゼルダ一家の有する小型戦闘クラフト。小回りがきき、航続距離や銃火器のバランスが取れている。乗員は一名だが、リモートコントロールでも操縦可能。更にコックピット回りは、突入艇として分離が可能。脱出艇としても用いられる。

質量はそのままに、大きさが40cmのニュータイプも劇中では登場。レーダー網をかいくぐり、大気圏内への侵入に成功した。

その他編集

  • ザイクロン

超大型宇宙戦艦、およびその中枢を司る意志を持つコンピューター。

自称・宇宙最高のコンピューターで、論理的なメカニックこそがこの世で唯一最高と信じている。宇宙の誰一人としてその行く手を遮った事がなく、あらゆる生命体の滅亡が己の指名であると考えている。

その戦闘能力はテラホークスはもちろん、ゼルダすらも恐れるほどに強大。そのため両者は一時的に休戦し、協力する事でこの強敵に立ち向かわざるをえなかった。

  • 謎の巨大UFO

スチューが目撃した、巨大な宇宙船。その正体は不明で、ゼルダの仲間かどうかも定かではない(ただ出現しただけで、破壊工作らしきことも行わなかった)。

警察や母親に存在を知らせても、信用されなかったが、ケイトを通じテラホークスにこの話が伝わり、地上に待機していた多数のゼロイド部隊からの攻撃で破壊された。

テンコード編集

テラホークス側は、応答にテンコードを用いている。

コード意味
10-1否定
10-10了解
10-20位置
10-30待機
10-40戦闘態勢
10-50発射
10-90緊急事態発生
1-0極秘

余談編集

元は、1977年頃。日本とジェリー・アンダーソンとの共同でSFアニメの企画書「サンダーホークス(THUNDERHAWKS)」が作られていた。

後に日本単独の作品として練り直され、「地球奪還指令テラホークス」と改題。

安彦良和がキャラデザインを起こし、監督は長浜忠夫、ブレーンにSF作家の豊田有恒、石津嵐、脚本家の鈴木良武、田口成光などが加わって進行していた。

が、SFブームの到来前ゆえに、企画は通らず没に。

なお、この時に安彦氏がデザインしたテラホークスの制服は、後に「ガンダム」の地球連邦軍の制服の原型とされている(他にもガンダムのキャラデザインには、テラホークスを彷彿とさせるものも少なくない)。


更に数年後、ジェリー・アンダーソンは、日本のアニメ企画とは無関係に、テラホークスの題名をそのまま使い、人形劇として新番組を制作。それが本作である。


玩具編集

関連商品は、バンダイ製の玩具が発売。ただし海外(イギリス)のみ展開・販売しており、日本国内では未発売。

大小合わせ、いくつかのモデルが発売された。

  • バトルホーク

テラホークの分離ギミック、バトルタンク投下ギミックを搭載している。

  • テラホーク

テラホークの単独製品。主翼の可動、着陸脚の展開ギミックを搭載。

  • ホークウィング

劇中通りに二機に分離、主翼可動ギミックを搭載。

  • ツリーホーク

同じく、劇中通りに側面が開き補助翼展開、機種部分が伸びるギミックを搭載。

  • ゼロイド

スタンドに装着可能。

動画編集

日本語版には、セルアニメによるOPおよびEDが追加されている。劇中のメカが登場するが、映像の内容的には本作とはほぼ関連が無い。

歌はOP、EDとも、燕奈緒美・真由美両氏。

OP「ギャラクティカ・スリリング」

ED「大切な言葉」


海外版のOP・EDは以下の通り。

ただし、日本語版でもこれらOP・EDは、ナレーターが入りつつ流れており、その後に上記の日本版OP・EDに続くようになっている。

海外版OP

海外版ED


なお、海外版EDでは、「ゼロイドとキューブとが三目並べする」というものになっているが、途中からキューブが動いて(ずるをして)勝利する、という内容になっている。


「SOS」ミュージック・クリップ(日本版タイトル「SOS・ミスター・トレイシー」)

ケイトの持ち歌で、劇中でも何度か披露された。

英国で発売されたレコードジャケットは、ケイトの顔写真が掲載。裏側は、歌手がケイトと同じ髪形及びコスチューム姿で、同じ構図の写真になっている。

なお、日本版タイトルの「ミスター・トレイシー」は、サンダーバードのトレイシー一家の事で、同じアンダーソン作品という事から名づけられた。


「ゼルダ・ラップ」

劇中で、ゼルダ一家が歌で挑戦した際に披露した歌。ゼルダがボーカル、ヤングスターとシスターがギター、スラムがドラムス、ミューゾイド(キューブ)がコーラスを務めている。


関連タグ編集

THUNDERBIRDS NHK

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