ストーリー
――神――らしきもの。
古来より民に恐れ奉られてきたひと柱の龍。夜刀神……かつてそう呼ばれていた荒神は、今は静かに眠っている。しかしその忌むべき魂は、今も「鬼穢れ」となって地上を揺蕩う。
――鬼――悪しき魂の権化。
穢れは清浄なるを嫌い、人の魂を喰らって鬼と化す。鬼は贄を求めて街を彷徨う。龍の記憶を持つ青年、長峰悠馬の住む町もまた……鬼によって穢されつつあった。
悠馬と悠馬を慕う少女、風守桜子の穏やかな日々は突如破られる。
夜を薙ぐが如く彼らの前に現れたのは――神刀を自在に操り、魔を破り鬼穢れを祓う少女――久沙凪トウ。
身の回りに起こる奇怪な出来事。
次々と現れる異形のもの達。
呪われた運命の糸が絡み合う中、夜刀神の力を得んと張り巡らされた陰謀の渦が、愛する人達を巻き込んでいく。
……そして悠馬は決意する。
己を取り巻く全ての謎、その根源に立ち向かうことを――。
登場キャラクター
長峰 悠馬(ながみね ゆうま)
美珠学院の生徒。元剣道部員で、部をやめたことを他の部員は惜しんでいる。
自他共に認める飽きっぽい性格だが、本当に熱中できる対象を見つかった時には凄まじい執着心を見せる。
容姿端麗、スポーツ万能で女生徒からの人気は非常に高い。想いを寄せる女子も多いが、そういった方面には興味が薄く、過去に付き合った女性もいない。唯一勉強だけが苦手。
久沙凪 トウ(くさなぎ とう)]
CV:一色ヒカル
オニ狩りの神刀・ヤトガタナ『薙』を使う伝承者の一族、久沙凪家の次女。姉が行方不明のため当主代行を努める。
現在ただひとり『薙』を使うことができるが、正当の血筋でない者が後継者になってることへの反発は強く、夜刀神を奉じる夜刀一族の中では孤立した存在となっている。
桐生 月子(きりゅう つきこ)
CV:手塚まき
現在桐生財団の実質的な表の顔である桐生隆征の妹にして、神刀『殺』の使い手。
何者かの指示により美珠市に現れ「オニ狩り」を行っている。幼くすら見える容姿とは裏腹に、その剣捌きは神技の域に達し、戦闘能力は久沙凪トウをも上回る。
風守 桜子(かざもり さくらこ)
CV:松永雪希
美珠学院の生徒。
素直な頑張り屋タイプだが、不器用なのでせっかくの頑張りも空回りすることが多い。
料理好き(ただし下手)で甘い物が大好き。
エトワール妃巫女
CV:白井綾乃
怪しげな霊能力者。
その言動は飄々としてつかみ所が無い。いかにも怪しいが悠馬に興味があるのようなそぶりをみせるのだが…。
夜叉丸
CV:沖田高尾
汚れ仕事を好んでやる性格とその冷酷無惨さ、戦闘能力の高さを買われ、ある組織の闇の部分を担当する部隊の隊長に任ぜられている。
非常に享楽的で刹那的な彼はまた色を好み、雑食気味に多数の女に手を出している。