概要
現在はフリーのタレントとして活躍するが、以前は宝塚歌劇団花組に所属するタカラジェンヌであった。
ファンからの愛称は「たそ」。
経歴
2004年、宝塚音楽学校に入学。
タカラジェンヌへの第一歩を踏み出す…のだが、入学早々同期との差を感じてしまい、朝は爆睡、夕方はときメモ、夜は炊飯器料理というやさぐれ生活に身を堕とし、体型がぽっちゃりしてしまう。
それでも音楽学校在学中は愛されキャラとして同期、先輩から親しまれていた。
音楽学校ではやさぐれ生活を送ってはいたものの、歌劇団入団時の成績は92期生の48人の中で12番目という好成績であり(後の宙組トップスター真風涼帆よりも上)、役者としてのポテンシャルの高さは評価されており、後に花組で共演することになる真飛聖も彼女の演技力を高く評価している。
が、歌劇団入団時のモチベーションは極めて低く、トップスターの近くにいれたらいいや、くらいのものであった。
その後、宙組公演で初舞台を踏み、花組へと配属される。
しばらくは役をもらえず、燻る日々だったのだが、地方公演のメンバーに選抜されず、3ヶ月の長期休暇ができた際には練習に打ち込む他の若手団員を尻目に免許を取ってドライブに没頭。
入団3年目には友人と一緒にマレーシアへ旅行に行き、そこでサソリを食べている時に「自分はタカラジェンヌなんだ」と自覚したという。
転機が訪れたのはその帰国後。
ある舞台にて『観光客のおじさん』役にキャストされる。こうしたおじさん役は本来専科所属のベテラン団員に割り振られるため、異例とも言えるキャスティングであった。
演じてみるとこれがビタっとハマり、他の団員から初めて称賛の声を受け、以降はこれが自分の宝塚での生きる道とおじさん役を狙って取りにいくいくようになる。
おじさん役を取りにいくため、本物のおじさんを観察して役作りをするも当初はあまり結果に繋がらなかった。
そんな中、公演終了後の宴会の余興に力を入れ、トップスターのモノマネやタンバリン芸を磨いた。その結果、コミカルなおじさん役を多くもらえるようになったという。
以降はスター揃いの花組の中でその脇を固めるバイプレーヤーとして活躍していく。
2014年にはSMAP×SMAPに出演し、SMAPの前でタンバリン芸を披露した。
2018年に宝塚歌劇団を退団。
以降はフリーのタレントとして朗読劇やイベントの企画・脚本・演出を手掛ける傍ら、自身もMCや余興芸人として出演している。
2021年に「こう見えて元タカラジェンヌです」を出版。表紙はタンバリンを持った牛五郎と非常にインパクトが強い。
同年、「株式会社たその会社」を設立し、劇団の経営やオンラインサロンの開催など活動を広げている。
作品リスト
『ワッチャプリマジ!』2021年-