概要
正式なタイトルは『学園☆新選組! -乙女ゴコロと局中法度-』で、May-BeSoftから2008年3月21日に発売されたアダルトゲーム。
題名の通り新選組が活躍する幕末の物語を学園ものに置き換えたドタバタ劇。
舞台となるのは少子化による生徒数の減少を受けて男女共学の検討を余儀なくされている女子高「愛津女学園」で、共学化推進のために男子校「佐都間学園」の理事長で父親でもあるの松原忠三の命令で使者として送り込まれた主人公・松原悠が女子高内の共学賛成派「討学派」と反対派「佐学派」の争いに巻き込まれ、何の因果か「佐学派」の中心であり生徒会メンバーでもある「新選組」の一員にされてしまう。
キャラクター
近藤 イサミ(こんどう いさみ)
CV:桜川未央
学園の治安を守る新選組の局長。
温厚で懐が広い人物であり、癖のある隊士たちを一つにまとめている(?)新選組の大黒柱。
……なのだが、かなり天然が入っているので周りのフォローが必要な人。
隊士に厳しく接する副長の土方を抑えるのも彼女の役目なのだが、余計に話をこんがらがらせてしまう事も多い。
特につき合いが長い土方を親友として、そして沖田を妹のように慕っているが、実は三人の中で一番手が焼けるのがこの人だったり。
実家は以衛館という剣術道場で、こう見えて剣の腕は相当なもの。稀代の名刀・虎徹ちゃんを振るうも、すっぽ抜けて飛んでってしまう事がよくある。また甘いものに目が無く、彼女の前で体重の話はタブーとされている。
土方 歳緒(ひじかた としお)
CV:かわしまりの
学園の治安維持を任された、新選組の副長。
“オニの副長”と呼ばれるほどの厳しい女性であり、彼女の発案した「局中法度」と呼ばれる厳格な規律を全ての隊士に順守させている。
規律を破った隊士には問答無用で切腹(※自腹を切って組長全員に奢ること)を命じる為、皆に恐れられている。
また、男嫌いの気があり、若干百合っ気があるらしい。そんな訳で男子の悠を新選組に迎えることを快く思っていない……というかジャマだと思っている。剣術は実戦でのみ本領を発揮するタイプ。常に冷静で頭の回転や状況判断も早く、戦いの際には彼女が陣頭指揮を執る。相手が女の子の場合は手加減するが、男の場合は容赦しないらしい。
ちなみに趣味は俳句を詠むことだが、ぶっちゃけ下手である。
沖田 総詩(おきた そうし)
CV:草柳順子
剣術に関して天賦の才を持っており、一年生でありながら新選組最強の剣士と呼ばれている。
が、普段の彼女は猫と戯れたり、ぼけーっと日向ぼっこをしている事が多く、天才剣士の面影はあまり無い。
近藤と土方とはつき合いが長く、彼女達を姉のように慕っているが、土方にはよく悪戯をして怒られている。何も考えていないように見えて、何気なく物事の核を突いてきたりする。また、都合が悪くなると病弱を装い、咳き込んで誤魔化してしまうのが得意。
沖田率いる一番隊は新選組の誇る精鋭で構成され、重要な任務につくことも多い遊撃部隊となっている。
また、彼女の持つ刀はかの有名な菊一文字だが、彼女は愛着を込めて「菊文くん」と呼ぶため、ヒワイだから止めろと土方によく怒られている。
永倉 やち(ながくら やち)
CV:青葉りんご
新選組二番隊組長。近藤と同じ三年生で、血気盛んな若い隊士たちが先走りし過ぎないようにそれとなく見ており、意外と世話好きな姉さん系。
パッと見は遊び人に見えるが実際は仲間思いで、剣術も相当の腕前を持っている。
風流を理解しない十番隊の原田とは口喧嘩をすることも多いが、何気にウマは合うらしい。土方いわく「いいコンビ」。
永倉率いる二番隊は防衛戦が最も上手く、新選組の守りの要となっている。
共学化には反対の佐学派にいるものの、「恋愛とは風流なものなのでは?」という考えも抱いており、自分の立場に少し悩んでいる。
斉藤 初音(さいとう はつね)
CV:榎津まお
新選組三番隊組長。剣術の腕は沖田に勝るとも劣らないと噂されるほどの実力者。
口数が少ない上に表情の変化もほとんど無いため、何を考えているか判りにくい。
そのために隊内でも少々浮いてしまっている……かと思いきや、基本的に他の組長も曲者が多いため割と馴染んでいる。
隠密行動などが得意なため、突然背後に現れて周りの人間をビックリさせるのが好きらしい。
斉藤率いる三番隊は追撃戦のエキスパートで構成され、その怒涛の勢いは学内屈指の突破力を誇っている。……しかし斉藤が方向オンチなため、あさっての方向に突き進んでいくことも多い。
ちなみに頭にかぶっている生き物のような帽子は「みきぽん」。帽子だが隠密部隊である九番隊の組長であり、斉藤の感情表現の手助けもしているナイスガイである。
原田 紗乃(はらだ さの)
CV:金田まひる
新選組十番隊組長。長身の女丈夫で、戦が何より好きな根っからの喧嘩好き。男勝りだが姉御肌であり、隊士達からの信頼は厚い。
本人はあまり自覚していないが抜群のプロポーションを誇っており、特にその豊かな胸には悠も目を奪われがち。
ちなみにかなりの健啖家(大喰い)で、新選組の台所事情を圧迫している張本人である。
原田率いる十番隊はその組長に似た戦好きが数多く揃っており、新選組の突撃部隊として大暴れする。そして暴れ過ぎて学園の備品を壊し、よく土方に怒られる。また、一年上の永倉とは口喧嘩をしつつもつるむ事が多く、凸凹コンビと呼ばれている。
坂本 涼華(さかもと りょうか)
CV:榎津まお
新選組の対抗勢力のひとつ、「徒沙班」の筆頭。一つのものに固執するのでなく、合理的で柔軟な考え方を持つ学園きっての革命児。
普段は飄々として、掴みどころの無い人物をした楽天家である。今はお互いの立場上、新選組と対立しているが、新選組の者達のことを認めてもいる。学園の伝統を守ろうとする新選組とは別のやり方で次代を描き、学園を変えていこうとしている。
また、新しいものや珍しいものに目が無く、好奇心も旺盛で子供のように無邪気な一面がある。そんな性格のため、愛津女学園にやって来た悠に並々ならぬ興味を抱いている。
戦の際には剣術の腕も相当なものだが、最近手に入れた二丁の拳銃を好んで使っている。
土佐弁と標準語が混ざったようなアヤしい言葉遣いと、八重歯がチャームポイント……と、自分で勝手に思っている。
桂 心(かつら こころ)
CV:成瀬未亜
新選組の対抗勢力のひとつ、「超秀班」筆頭の風雲児。成績は学園トップで実家は資産家、才色兼備を地で行く完全無欠のお嬢様。
その柔らかな見た目とは裏腹に、学園に新たな風を呼び込むことで学園が更なる躍進を遂げると信じている野心家でもある。
彼女の率いる超秀班は、学園の優秀な生徒ばかりで構成されるエリート部隊となっており、文武両道で統率のとれた超秀班には新選組も手を焼いている。男女の交際というものに憧れている一面があり、学園にやって来た悠を自分達の陣営に引き込もうと画策している。
また、彼女は「逃げの心」とも呼ばれるが、それは臆病なのではなく戦局に応じた「撤退」の重要性を理解している故である。
岡田 伊織(おかだ いおり)
CV:金田まひる
最近学園にやって来た、一年の転校生。小柄で口数が少なく、人付き合いも上手くないが、元々本人には周りと上手くやっていこうという気が無いらしい。独特の雰囲気を纏っており、前の学園では“人斬り伊織”と恐れられるほどに人を斬ってきたという凄腕の剣士。……という話なのだが、割とコミカルな性格をしていて憎めない。
坂本に好物の焼きそばパンでつられて徒沙班に入り、過激派の「徒沙勤能党」の筆頭として人斬りを受け持っている(一斬りにつき焼きそばパン一個らしい)。学園一の天才剣士と呼ばれる沖田に多少の興味を持っている。ちなみに趣味はヘンな文字が入っているシャツ集め。
松原 悠(まつばら ゆう)
この物語の主人公で、新選組四番隊組長。「佐都間男子校」二年に在籍する、学園の理事長・松原忠三の一人息子。 共学化のテストのため愛津女学園にやってきたのだが、色々あって何故か共学化反対勢力である新選組の組長の一人にされてしまう。 性格はわりと流されやすいが、剣術と柔術に関してはそれなりの腕前を持っている。 女だらけの学園に男が自分一人だけという状況に不安半分、そして期待半分といった感じである。 また、新選組副長である土方に目のカタキにされており、何度も涙目にされる。