事件ってレベルじゃねーぞ!?(発売時のキャッチコピー)
概要
2007年4月20日にMay-Be SOFTから発売されたアダルトゲームで、正式なタイトルは『遊撃警艦パトベセル-こちら首都圏上空青空署-』。
警視庁が警偉庁、警察官が警際官(Porise)と呼ばれている独特の世界観で話が展開する。
警際学校を卒業したての新人警際官が、何の因果か警際署(警察署)として機能している巨大な空中警艦(戦艦)に配属されてしまい、警偉総監の愛娘と言うだけで警艦を任された傍若無人すぎる女署長の元、個性豊か過ぎる他の署員と共に(主に署長の暴走で)街を破壊するなどの滅茶苦茶な所業で一般市民のひんしゅくを買いまくりながら犯罪に立ち向う。
「涼宮ハル●の憂鬱(メインキャラがほぼ丸パクリ)」「機動警察パトレ●バー(ロボットデザインが酷似)」「機動戦艦●デシコ(戦艦デザインが酷似)」をはじめ各種アニメのパロディ要素満載の所謂バカゲーで、銀魂や生徒会の一存、這いよれ!ニャル子さんばりにギャグ、おバカ、パロディの密度が濃い。
「ほらエッチシーンだぞ、シコれ」みたいな雑な展開のエロが見ものだが、曲がりなりにも警察組織を舞台にして犯罪を扱っているだけに各ヒロインのシナリオはそれなりにシリアスな展開となる。特に端深空のシナリオは必見。
ちなみにバッドエンドは「打ち切りエンド」と表現されている。
登場人物
勿論登場人物は全員成人済み(1人怪しいのがいるが)なので、飲酒・喫煙描写をケシカランとか言ってはいけないよ。
赤島殉作
新米巡士。ジェクト(特殊バトルスーツ)の操縦に長けるという理由だけでパトベセルに選ばれてしまった。非常にスケベであり、毎度毎度ヒロインたちにボコボコにされているが、一向に懲りない。
過去のトラウマで銃が苦手であり、ジェクトでの戦闘では格闘術を用いる。
警偉正。青空署の署長でブリッジ3バカのリーダー。警偉総監の一人娘の立場を利用して傍若無人の限りを尽くしており、パトベセルが市民の嫌われ者なのは9割彼女が原因である。
どこからどう見ても涼宮●ルヒがモデル。立ち位置的にはミスマル・ユ●カ。
見た目は女子大生くらいに見えるが、作中の台詞から判断するとアラサーの可能性がある。詳細は該当項目参照。
警武。パトベセルのメインオペレーター兼機関長を務める超天才警際官。ブリッジ3バカのツッコミ担当。初●ミクに似ているがこっちが先。常に飄々とした態度を崩さない。「フィクションです」が口癖。暴力要因その1で、バネ式ロケットパンチを打ち出す拳銃を携行している。
巡士部長。ジェクトの整備士を務める姉御肌。おっぱいが本作の全キャラで一番でかい。
玲於奈と低レベルな言い争いを繰り広げている。暴力要因その2だが、おっぱいスムーザーの場合は罰になっておらず本人も気付いてない。
黛玲於奈(CV:長崎みなみ)
警偉。黒髪ポニテのクール美人。本庁からのお目付け役でPK2号機に搭乗する。ツンデレ。
射撃の名手でキックボクシングの達人。暴力要因その3であり作中最も赤島をボロ雑巾にしている人物。
なお警際学校からの叩き上げでノンキャリアなため、コネが使える署長と異なり恐らく実力でのし上がってきた事を考えると三十路、それも後半の可能性が高い。若々しすぎる。
『オレは少女漫画家』に妹の黛沙耶香が登場した。
怪盗ロール(CV:戸野綱麻世)
世間を騒がせている女怪盗。しかし、庶民の味方の為、青空署より人気がある。
生身でジェクトと渡り合うほどで恐らく作中最強の人物。
本作で唯一、レ●プされたキャラ。あのー主人公って警際官ですよね…。
向塚巻子(CV:ロールとそっくり)
『モノごころ、モノむすめ』からのゲスト出演。
青空署が懇意にしているクリーニング屋の店主のやかましい女性。
ううむいったいその正体は誰なのだろう。
桃本みつな(CV:伊月と同じ)
本作最大の被害者。通信士で警武補。ブリッジ3バカの中で唯一の常識人であり、毎回ヒカリと空によりひどい目に遭わされる(しかも公式で√無し(2軍)扱い)。格闘技マニアでワンパンでコンソールを凹ませるほどの怪力を有し、あのロールをぶん投げるほど強い。
どこからどう見ても朝比奈み●る。
野々宮柚子(CV:空と同じ)
巡士部長。どう見ても子供だが、ちゃんと警際学校出の警際官。凄腕の料理長。料理人一家であり極度のブラコン。
駿河葉澄(CV:玲於奈と同じ)
巡士長。船医。元は将来を有望されたエリートだが、気だるげな雰囲気でありヒロインたちの中で一番階級が低い。眼鏡で長身巨乳。
個別ルートで階級の謎が明かされた。
なおヒロイン最年長という設定なので、個別ルートにおける真相や玲於奈の年齢から判断して40歳前後の可能性がある。若々しすぎる。
東十四郎
整備班長、階級は警武。おやっさん。
用語解説
警際(Porise)
日本の治安を守る公務員。首都・東諒都は警偉庁が管轄している。
階級は上から順に以下の通りとなっている。
- 警偉総監:七瀬光一郎(ヒカリ父)
- 警偉監:八角(副総監)
- 警偉長:該当者なし(各都道府県警本部長、主要参事官級)
- 警偉正:ヒカリ(各警際署署長級)
- 警偉:玲於奈(副署長級)
- 警武:おやっさん、空(捜査官級)
- 警武補:みつな(現場指揮官級)←キャリアはここから開始
- 巡士部長:伊月、柚子(下級幹部)
- 巡士長:葉澄(ベテラン)
- 巡士:赤島(一般職員)
ジェクト(Ject)
歩行型多目的機械のこと。
要するに人型巨大ロボであり、本来はただ重機を直立させただけのような武骨な機体が一般的であったが、パトベセル出航がいわば技術革新のターニングポントとなり、以降は主役機となる「パトロールジェクトピースキーパー」のようなヒロイック・スタイリッシュなデザインの機体も実用に供されている。
なお作中での扱いは二足歩行型の自動車であり、ハンドルで操作する上、操縦方法はかなり簡単らしく警際学校で勉強すれば容易に動かすことが可能なほか、上級者である赤島などS●Xしながらでも操縦できた。