寧波(ねいは、英語読みニンポー)市は浙江省にある副省級市(省都レベルの機能を有した大都市に与えられる呼び名、浙江省には省都杭州がある)。
日本語では「ねいは」だが、船乗りや海運業者の間ではニンポーと慣例的に呼ばれていることも少なくない。
歴史的な港町として名高いだけでなく、昨今では世界最大級のコンテナターミナル港を持つ港湾都市としても知られる。
現在3本の地下鉄が運行を開始しているが、2027年には8本の運行を開始予定である。
概要
太古の時代から稲作文化などの遺跡が見つかっているが、唐時代ぐらいから港町として対外の交易、はたまた軍事基地として機能するようになる。元寇では江南の軍隊10万人、約3500隻がこの寧波のあった場所(慶元路)から出港している。その後日本で遭難し捕虜となった南宋の人らは九州に置かれた宋人街などで生活を営んだとされる。寧波と呼ばれるようになったのは清の時代であり、寧波府が設けられたのが契機。
日本、新羅、東南アジアらの交易拠点でもあり、過去には日明貿易なども行われた。
戦後は工業都市として発展し、プラスチック射出成形などの産業が隆盛を極め、昨今でもなお東莞と並ぶ世界指折りの生産拠点となっている。また、造船業なども発達した。
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布袋(七福神の一つ。同市の出身といわれる)