概要
第3次スーパーロボット大戦Zに搭乗するオリジナルメカ。
スペック
説明
サイデリアルに身を置く鬼宿の隊長・尸空が登場する大型機動兵器。
兵器と言うよりも生物そのものであり、背中のコブに寄生した「沈黙の巨蟹」の力により、凄まじい威力と攻撃範囲を実現したMAPWによる広域殲滅を得意としている。
首長竜の化石を模した尾や目のない牙だらけの7つの顎、甲殻類のようなフォルムと、そのおぞましい外見は見る者に恐怖と威圧感を与える。
その正体は、鬼宿に伝わる「生と死のはざまを渡る伝説の生き物」の死骸にスフィアが寄生した存在。つまり兵器ではなくガチの生き物である。
代々の総領が先祖から受け継いできた由緒正しい一族の宝であり、現在は当代の総領である尸空が所有している。
また、鬼宿のメンバーが乗っているカニ型の兵器「尸冥爪」は尸逝天の幼生、要は子供。
つまりあれらが成長すると尸逝天になるのである。
攻撃手段
- 骸怨
「獲物だ、骸怨」
MAP兵器。怨霊を周辺に拡散させて敵機に取りつかせる。
- 霊鳴
「取り込め、霊鳴」
MAP兵器。前方に死の雷撃を放って薙ぎ払う。
- 鬼光衝
「消滅しようとする力」をエネルギーボールの形に生成し、無数に撃ち放つ。
- 尸獄門
「滅」
主砲となるALL攻撃。「絶・陰・亜・業・獄・終」の歌で「消滅しようとする力」を解放し、7つのアギトから破壊の奔流を放って飲み込む。
- 冥逝孔
「これが虚無だ」
天獄篇で解禁された大技。「宿・真・霊・界」の歌でスフィアの力を解放、巨大な蛇型に変形した尸逝天で突撃して食らいつくす。
外見について
元が生き物とは言え、化石のような部分まで存在するなど見たまんまの異形であるが、これはスフィアに寄生されていることが関係すると思われる。
スフィアは覚醒が進むにつれて搭載機を取り込み、有機化させていく性質があるが、これはスフィアそれぞれが自身の本来の機能を発揮するのに最適な姿に近づこうとしているためである。
これは星座配置で対極に位置するスフィアの影響もある程度関わるらしく、例えば「悲しみの乙女」を搭載されたバルゴラのガナリー・カーバーは「夢見る双魚」の影響があったのか巨大な魚のような姿に変貌している。
さらにアリエティスはゼル・ビレニウムを粗雑に模倣したような姿と武器を持っているが、これは「偽りの黒羊」の属性に従い、機体そのものが「何かの偽物」に近づいたと思われる。
尸逝天の場合、寄生先の生き物が死んでいたことと、スフィアの覚醒により「死」の属性が顕在化したことで、より死体じみた外見に近づき、「長く残る死体」=化石の意匠が組み込まれたと思われる。