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「なるほどな……これが因果と言うものか」

「死とは肉体を失うこと。その喪失感は何にも代えがたい……それはもっとも深い虚無だ」

CV:坂口候一

人物像

アンチスパイラルとの決戦を終え、今まさに地球へと帰還しようとしたZ-BlUEの前に突如現れた星間軍事連合サイデリアルのスフィア・リアクター。

サイデリアルの特殊部隊「鬼宿」の隊長であり、実の妹である尸刻を副隊長に置く。

『沈黙の巨蟹』のスフィア・リアクターとして、スフィアを搭載した生物兵器とも呼べる存在である尸逝天を駆り、リアクターとしてはサード・ステージにまで達している。

その性格は寡黙そのものであり、感情の起伏も無きに等しく、口数もそれに比例して少ない(彼の一族の性質とも、スフィアの反作用の影響とも言われているが詳細は不明)。

しかし、その身から放たれる殺気は凄まじいものであり、戦闘においては感情を表に出すことなく淡々と任務を遂行する。

サイデリアルにおいては戦闘行動の他、裏切り者の粛清といった汚れ仕事を請負い、その姿から仲間内からも「殺し屋」と称されている。

ただし、標的以外の相手は殺さないというポリシーがあり、標的以外の人物は邪魔者だろうが目撃者だろうが決して殺めず、気絶させることで無力化する。

その正体は、とある並行世界の地球に存在した「死」を司る一族・鬼宿の最高司祭。

彼らのつかさどる「死」とは概念的なものではなく、正確には生命体が肉体を失った時に発するマイナスの次元力「消滅しようとする力」を、正しい方向へと導き命の輪廻を安定させることを使命としている。

鬼宿は代々の最高司祭が総領を務める習わしとなっており、尸空は現在の総領である。

搭乗機である尸逝天の正体は、生と死のはざまを渡る伝説の生き物の死骸に「沈黙の巨蟹」が寄生して生き返った存在。

これは鬼宿の総領が先祖代々受け継いできた、いわば由緒正しい一族の宝である。

ガドライト・メオンサムの母星である惑星ジェミナイを壊滅に追い込んだ張本人であり、彼がサイデリアルの意に反した行動を起こした事に対する粛清の為にジェミナイド最後の女性であるアンナロッタ・ストールスを暗殺した。

しかし、彼自身も彼の一族の持つ能力に目をつけたサイデリアルによって一族郎党の大半を滅ぼされ、サイデリアルの軍門に降らざるを得なくなったというガドライト達と同じ経緯を持っており、それ故に寡黙ながらも内面にはサイデリアルに対する怒りが渦巻いていた。

結果サイデリアルの黒幕である御使いに反旗を翻すことを画策した皇帝アウストラリスの策に乗り、Z-BlUEとの激戦の果てにアウストラリスこと次元将ヴィルダークにスフィアを託すべく自らの生命を彼に差し出した……。

また、アンナロッタを殺害した事実に変わりはないものの、

「俺の受けた任務はジェミニスが天意に背いた場合、最後の女であるアンナロッタ・ストールスを処刑することだ。それ以外は知ったことではない」

身篭っていた双子の姉妹と彼女を護衛していた兵士達には手を出しておらず(ジェミナイは女性が出産する場合相手が異星人でも混血児にならず、ジェミナイの人間が生まれる=ジェミナイの女性が一人でも生きていればジェミナイの血が途切れることはない)、そのことに関してはガドライトから礼を述べられている。

関連項目

第3次スーパーロボット大戦Z

ヒビキ・カミシロ クロウ・ブルースト ガドライト・メオンサム

以下、ネタバレ注意!!

御使いとの最終決戦において、尸空の魂は「鬼宿」の異能の力によって生死の狭間に留まっていたことが判明。

ヴィルダークを始めとしたスフィアに宿ったリアクター達の魂と共に、Z-BLUEの超時空修復に力を貸した。

最終的にスフィアが砕け散ったことによって「沈黙の巨蟹」からも解放された尸空の魂は、新たな地平へと旅立って行った。

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