概要
工作・作業用・家庭用など各種機器を取り扱う大阪の専門商社「山善」から発売されていた家電製品の一つ。同社発の食器乾燥機としては、2006年に発売された「YD-180」と、その後継機種に当たるとされる「YDA-500」(2015年発売)の2種が存在する。
その名の通り「食器乾燥機」として販売されたこれら2商品であるが、いずれも温風式ではなく自然対流式であるがゆえに、動作音は立ちにくいもののセットした食器の乾燥までに時間がかかりすぎるなど、「食器乾燥機としては」非常に微妙な評価に落ち着いてしまっている代物でもある。
他方で、とあるモデラーがこの食器乾燥機に塗装したプラモデルを入れたところ、前述した方式が埃を巻き上げず、模型塗装の用途に適していることが判明。結果として「模型塗装乾燥機としては」割と理想的、という本来とは異なる目的において好評価を得る格好となった。
この評判はYD-180の時点から既に定着していたようだが、YDA-500もまた同様に「模型塗装乾燥機」としての定評を引き継ぐ形となっており、家電大手のヨドバシカメラですら本来置かれるべき食器乾燥機のエリアではなく、ホビーエリアに置いて販売する始末である。
終いにはジョーシン限定カラーなるものまで販売された(YDA-500-JG、2020年発売)のだが・・・その本体色は通常の白ではなく、如何にも模型製作の用途が似つかわしいグリーン(オリーブドラブ)とされており、これには「キッチン家電とは思えない」「山善分かってやってるでしょ」との声も散見されるに至った(参考リンク)。
Amazon.comでの評価が良いから「間違えて食器乾燥機として買ってしまった」という声も聞かれる。レビューはよく読んで。
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電マ 本来目的から離れたところで大ヒット商品になってしまった最も有名な先例。