「さようなら 黄泉路にお気を付けて」
CV:斉藤壮馬
概要
第一部主人公。
仙道。「不死鳥殺し」の異名を持つ武仙、黒月斎の弟子であり、その奥義「精霊転化」を使う。武器は五行杖という棍棒である。体術も符術もありで、精霊転化の能力も使いこなす戦闘スタイル。
山戸家という名家に生まれるが、二人揃うと悪しき障怪(さわり)を呼び寄せる「妖精眼」という特異体質を持つ双子であった為、幼い頃に黒月斎に引き取られ、そのまま修業を受けて仙道となった。
人気の少ない山奥で、闇(かたわら)を友達として育った。戦で生き残った兵に闇の友達を殺されたのをきっかけに人間嫌いになり、人間から闇になりがたるようになった。
妖狐たまが、迅火の父親・源蔵から黒月斎宛の手紙を持って来たのを機に出会い、義姉弟となる。(ちなみに迅火は闇とは友達になりたがるタイプであり、家族を求めたのは半年前に黒月斎が亡くなった影響もあるかもしれない)
【第一部 世直し姉弟編】
序盤では人間好きなたまの世直し活動の手伝いをしており、文句は言いながらもたまの言う事には基本忠実である。その途上で真介や灼岩と出会い、行動を共にするようになる。
道中、他者を傷付ける闇、障怪(さわり)退治を生業とする僧兵集団・断怪衆(だんがいしゅう)と対立する羽目になり、彼らが作り出す人と闇の融合体、霊力強化改造人間の研究を阻止するために動くようになる。同時に、この技術を開発した野禅の研究資料を手に入れて、精霊転化の術を完成させようとした。
また、山の神オオヤマミツチヒメと出会い、その特訓で妖精眼を解放し、霊気の流れを視覚化し認識できるようになった。断怪衆四獣将筆頭・神雲と戦い、左腕を失うものの、霊気の腕を作れるようになった。山の神が神雲を封印したため、その間に断怪衆本山へ襲撃をかけることになった。その際たまに、闇になったら夫婦になることを提案した。
しかし、断怪衆の強敵との戦いで立て続けに覚醒を繰り返して尾の数を増やし、野禅との決戦の最中、山神・泰山の肉を喰らうことで九尾に到達したが、際限なく周囲の霊気を喰らい始め(精霊転化の応用?)、暴走状態に陥ってしまう。その果てに地枯らしの神獣「千本妖狐」と成り果て、断怪衆本山を破壊した。その後行方不明になってしまう。
【第二部 千魔混沌編】
物語開始から八年後、無の民の技により突然海上に現れ、その一帯を支配していた海神を喰らい、島を作り出し結界を張って閉じこもった。
万象王によって結界が破られ、千夜と交戦に入る。暴走の原因となっていた余剰霊力を減らし、幽界干渉を受けて正気を取り戻した。
エピローグでは、たまと夫婦になり、元々住んでいた山に戻った。千夜やムドと共に、時折暴れる大物の闇を成敗している。
精霊転化
迅火は基本、たまの血を飲み、霊力を借りて精霊態という姿になり、能力が上がる。妖狐の力を使うので、耳と尾が生える。原作漫画では茶色に近いが、アニメでは白になっている模様。
物語開始時の尾は四本だったが、たまの修行や、迅火の覚醒によって尾が増えていく。第一部終盤で千本になった。最終的に十種類の属性となっている。
五行の尾
樹翁(じゅおう):木属性。樹翁鞭(じゅおうべん)という木の鞭で攻撃する。
焔姫(えんき):火属性。焔姫咆(えんきほう)という女性型の炎で相手を焼く。
土公(どこう):土属性。土公拳(どこうけん)という岩の拳で殴る。初期は多用していた。
金将(こんじょう):金属性。金将刃(こんじょうじん)という大きな刃を振る。
水龍(すいりゅう):水属性。水龍壁(すいりゅうへき)という水の障壁を作る。
風雷の尾
雷神(らいじん):雷属性。雷神箭(らいじんせん)という帯状の雷で攻撃する。
風神(ふうじん):風属性。風神槍(ふうじんそう)という加速補助がメイン。空を飛んだりもできる。
光と闇の尾
天上(てんじょう):光属性。詳細不明。
奈落(ならく):闇属性。詳細不明。
虚無の尾
空亡(くうぼう):無属性? 術者周囲の物を消滅させる。最終戦で余剰霊力を減らすため、新たに発現させた。迅火自身もこの尾の能力がよくわからず、使用後は周囲が虚無空間になった。
応用技
五行魂(ごぎょうこん):木火土金水の五行の力を統合して、大きなエネルギーの塊として放つ。
百陣(びゃくじん):千本妖狐になってから使うようになった。各属性の技を百本の尾を用いて放つ。単純計算で、威力が百倍になっていることになる。