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概要編集

ルックバック』の作中において描かれた4コマ漫画

小学校卒業式の日、卒業証書を京本の家まで届けに行った主人公・藤野歩が、京本の部屋の前で即興で描いた。

この4コマがドアの下の隙間を通って部屋に入り込んだ事が京本が部屋を出る契機となった。


4コマの上部に題名は書かれていないため、タイトルは作中セリフからの仮称である。

作中において大きな役割を果たしたキーアイテム。


内容編集

1コマ「出てこないで!!」と呼びかける人々
2コマ「出てこい!!出てこい!!」と呼びかける人々
3コマ「引きこもり世界大会決勝!現在一位は大差をつけて京本選手です!」と叫ぶ実況の声と、閉ざされたドアの前に集まる観客。
4コマ白骨死体とそれが京本である事を示す矢印

ネタバレ編集

以下ネタバレ。


































物語後半、京本は進学先の美術大学で不審者に襲撃されて殺害される。

京本の葬儀の後に藤野は京本の部屋の前でこの4コマを発見し、京本の死の原因がこの4コマとそれを描いた自分にあると考えた藤野は描かれた紙をビリビリに破る。その際に1コマ目の「出てこないで!!」の部分がドアの下に潜り込み、そこから京本が部屋を出なかった場合のパラレルワールドの物語が展開される。

パラレルワールドにおいては藤野が不審者を叩きのめし、事件を防ぐ。

パラレルワールドにおいて生存した京本は「背中を見て」という4コマ漫画を描き、その4コマを元の世界の藤野が発見する。


考察編集

パラレルワールドは実際には存在せず、そこでの描写は藤野の想像で、「背中を見て」を描いたのも藤野であるとする考察がある。根拠には以下のようなものがある。


  • 藤野と京本に大きな接点が出来なかった世界において、不審者を藤野が撃退できたというのは偶然が過ぎる。
  • 「背中を見て」はドアの下を通り抜ける描写が無く、気付いたらそこにあったかのように描かれている。
  • 「背中を見て」で使われている手書き文字の大きさは藤野の字に近い。

この考察が正しい場合、藤野は想像の世界で京本を救済し、それを救いとして自分自身も前を向いて休載していた漫画の執筆を再開したと取ることが出来る。


関連タグ編集

ルックバック

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