概要
隠れ魔神鍛冶『ク・ワーノ』が造り出した『戦国龍神丸』の操縦者。『雷斗』や『キッド』からは偽物と思われ否定しているが、ある意味『限りなく本物から生み出された偽物』。
その正体は『救世主ワタル』の弱き心を『戦国龍神丸』に搭載した実体化装置で抽出された『精神的クローン』。行動力や思考パターンはオリジナルと瓜二つだが、目付きの悪さと冷徹で好戦的な性格で違いが判る。他の『戦国魔神』の操縦者も同じ『影ワタル』である。量産性も高く、『ワタル』自身が弱さを見せれば無限に生まれ続ける。
だが、所詮は人の弱い心から生まれた影に過ぎず、具現化されてはいるものの、大きなダメージを負えば途端に消滅する脆過ぎる人間の肉体の為に、対局を見据えた戦争等では操縦者としては欠陥品と云える。1度はオリジナルを越え『龍王丸』すら打ち倒したが、『華炎山』の島民の思いや『雷斗』達を見捨て逃避した後悔で『戦国魔神』4体との不利な状況の再戦闘に陥っても、己に負けぬ強い心で撃ち克った『ワタル』の『不屈の精神』により『戦国魔神』内部の『影ワタル』は次々と消滅し、勝敗は決した。当初は元ネタは無いと推測されたが、初期設定案に記された『善悪2つに分裂し具現化されたタケルの半身』の再現と思われる。