概要
影平ルイとは映画「きみの色」の登場人物である。担当はテルミン・オルガン。
プロフィール
人物
離島に住んでいる物静かな高校3年生。黒いメガネをかけている。
島で唯一の病院の跡継ぎとして母親から期待されており、大好きな音楽の道に進みたい事を言えずにいる。
島の旧聖堂(音響効果があり、近隣に迷惑がかからないため)でこっそり音楽を楽しんでいた。
成績はかなり良く、バンドを組んで練習していても志望校の医学部の模試の判定は良かった。(小説版)
作中での行動
初登場はトツ子がきみのいる書店を探しているシーンの一場面。
中古の楽器屋の店主からキーボードを受け取っていた。
場面は変わり、きみがアルバイトしているしろねこ堂。
ここで初めて顔が明かされ、きみに軽く会釈している。
少し後、トツ子がきみを見つけ、少しだけ話をするが、「作永さんは…もう学校には…」 と思わず尋ねてしまい、重い雰囲気になってしまう。
そこに入ったのがルイ。
「あのぉ…すみません」と前置きした後に、
「バンドやってるんですか?二人で」と聞く。
綺麗な緑「色」だ。
トツ子は目を輝かせて「え⁉︎私たちそんな風に見えます?」と答える。
ルイは「いつもここでギターを弾いてるから…もしかしてと思って」と言い、 続けて「いきなりすみません。いつか声をかけようと思ってたんです」と告げる。
ここでトツ子が思い切った発言をする。
「実は今、バンドメンバー募集中で…」
「よかったら…私たちのバンドに入りませんか?」
二人は呆気に取られている。
ハッとした様子でトツ子が 「…と言ってみたものの…そのなんとういうか…今勝手に出来たばっかっていうか…」と両手を動かしアワアワしている。
そして「あれ、あなた男子じゃありませんか!こりゃぁアーメン…!」と冗談めかして言った。
ルイは「いいのですか?」と嬉しそうに返す。
まさかの反応に慌てるトツ子。
すぐさまきみの方に振り返って「えっとぉ…勝手にごめんなさい作永さん!あの、嫌なら大丈夫なので!でもきっと楽しい…」と言い終わらないうちに
「やりたい」 きみが嬉しそうな顔で返した。
トツ子は喜びより驚きが勝ったような声で「ヒッ!」と言ってしまった。
家族について
映画内で家族についての描写はルイと母親、一瞬映るフォトフレームの写真の中の兄のみである。小説版では深く掘り下げられており、父親はルイが3歳の時家を出ており、兄は中学2年生で海で亡くなっている事が明かされる(この時ルイは小学5年生)。
兄は才気煥発、スポーツ万能で学校の人気者であったらしく、家の中でもムードメーカーであったという。跡取りは兄だと期待されていた。亡くなってしまった今、島民全員の期待を背負って影平医院を継ぐのはルイしかいないのだ。
余談
テルミン・オルガン・シンセサイザー……と作中で多くの楽器の演奏を披露しており、テクノ趣味も相まってその音楽的素養の高さが話題になることも多い。