概要
「忘レナ草~Forget-me-Not~」は2002年に発売された美少女AVG(18禁)。
原画を「涼宮ハルヒシリーズ」「灼眼のシャナ」のいとうのいぢ氏が担当している。
病院を舞台に、『生』と『死』の意味合いを鮮烈に描いた、ダークシリアス系ノベルティ・アドベンチャーゲーム。
登場人物
矢部正広
主人公。両親の離婚によって翻弄された経験から、他人に頼るのをやめて、自分一人で生きていこうとしているため、他人との関わりを避ける性格。喧嘩の怪我で入院をするが、その後突然現れた死神エアリオに死の宣告を受け、死を避けるためにその唯一の方法である『セックス』を通じて、相手の『生』を奪うことになる。それは相手の『生』を奪う行為であり、セックスし続けるとその相手を死なせてしまうことになる。
エアリオ
CV:宗川梗
主人公の前に突然現れた死神。外見は幼いが、相手を圧倒する重苦しい雰囲気を持つ。主人公に死の宣告をすると同時に生き延びる方法を教える。正体は香澄の姉で正広の幼なじみ(子供時代に亡くなった)。エアリオが持つ砂時計は正広が生前のエアリオにプレゼントしたものだった。特定の条件をクリアするとエアリオエンディングにいけるが、当然のことながらハッピーエンドではなく、正広は助かるものの、正広を助けるためにエアリオは消滅し、さらにエアリオとの記憶すらなくなるという悲しい結末になる。
朝比奈香澄
CV:かわい乙女
数年ぶりに再会した正広の幼馴染。気さくな性格。病院には入院が必要な疾患で入院している。幼い頃から正広が好きだが、それを言い出せない。人に迫っている「死」を見る超能力(的なもの)を持っていて、その力のせいか、幼い頃から病弱だった。
真柴沙耶
CV:鷹月さくら
主人公の病室に近い個室にいる少女。退廃的な雰囲気を漂わせた無口な少女。見た目からは想像がつかないような重病に冒されている。自分が死ぬと思い、「どうせ私は消えるんだから」と心を閉ざしている。
坂崎こより
CV:望月アスカ
主人公の病室に近い個室にいる少女。正広を「お兄ちゃん」と呼んでなついてくる。足にギプスをしているのにもかかわらず、病院内を元気に走り回っている。明るく天真爛漫な少女だが、母親が死亡し、父親は蒸発してしまった境遇の持ち主。
東堂真綾
CV:岩田由貴
沙耶の友人。昔引っ込み思案でいじめられていた沙耶をかばってくれたとき以来の親友。
成績優秀で運動神経も抜群な優等生。
新田穂波
CV:葉月ミカ
主人公が入院している病院の看護婦長。物事を手短に片付けたがる性格で説教くさいところがある。美人だが、看護婦達からは鬼婦長と恐れられている。
余談
2000年に同じ読みの『忘れな草』がProject-μブランドから発売されているが無関係。