自律型AIを搭載し、人間のように振る舞う愛玩具・ドール。
彼らは「恋すること」を禁じられていた。
恋をすると、ドールはバカになってしまうから。
それでも彼らは、誰かを好きになってしまう。
恋は人間の特権なのか、それとも?
恋に恋する人形たちの、サイエンス・ファンタジー。
作品内容
自律型AIを搭載した愛玩具・ドールが共同生活を通じて出荷前の調整を行う施設「学校」を舞台にしたサイエンスファンタジー。恋をするとバカになり顔が変わってしまう、という理由からドールたちには恋愛が禁じられていたが、学校内ではドール同士が恋に落ちてしまうケースがいくつも発生していた。生徒会長のサーティーンは規律を重んじ、恋に落ちた生徒たちを厳しく取り締まる優等生。しかしそんなサーティーンは、ほかの生徒以上に深刻な問題を抱えていた。
ドールとは?
人の脳神経系を模した電子頭脳を持ち、人のような知覚系を獲得することが期待された人形。
唯一無二の個性を持っている。
その自立型AIは非常に高度で繊細なものだが、その代わりにそのデータは再現できない(バックアップは取れる)。
恋をするとバカになり、バカになりきると元の状態に戻れないほどにバックアップと本体に修復不可能な損壊を受けてしまう。
失恋することで自壊をし、しんでしまう。
登場人物
伊邪那美 鎖
「財団法人Arkのドール開発責任者。
ドールたちの管理を担当する。」
極度の人間嫌いのようで上司とのネット会議の後にコーヒーを飲んだ後、不味いと言って不快感を表していた。
サーティン
「ドールの調整施設「学園」で生徒会長を務める、優秀なドール。」
見た目は優秀な生徒会長のようだが、実際はドール開発責任者の伊邪那美 鎖に無自覚で惚れており、彼がそばに居る時に限ってだが、他の恋をしてしまったドール同様バカになってしまうが、恋している事を自覚していない(この想いが恋だと思っていない)。
又、『恋をしてその後失恋したショックで廃人化したドールの記憶』の記憶の断片らしき記憶が突如フラッシュバックする事が多々あり、この謎の自分の記憶に無い記憶に困惑している。
その他のドール
・プリンス
第1話にて登場するドール bクラスの生徒
登場時からバカとなってしまっており、焼却処分される。
・・・と思いきや2巻9話にて「バカになった」時点で焼却処分されたおかげで修復不可能な損害をバックアップに受けなかったおかげで体を直し、元の状態に直してもらったことがわかった。
恋をしたときのことは覚えておらず「恋のせいで不具合が出た」と知ったときには「壊れるくらいならこいなんて別にいい」とむしろ嫌がっていた。
・プリンセス
上記のプリンスと共に登場同じく焼却処分される。
・・・と思いきや2巻9話にて「バカになった」時点で焼却処分されたおかげで修復不可能な損害をバックアップに受けなかったおかげで体を元の状態に直してもらったことがわかった。
恋をしたときのことは覚えておらず「恋のせいで不具合が出た」と知ったときには恋に対して否定的になったライラとプリンスに同意していた。
・ライラ
髪を上目でツインテールに結んだドール。
第2話に登場するaクラスの生徒で隣の席のbクラスの生徒に一目ぼれしてしまい妹の目の前で焼却処分される。
・・・と思いきや2巻9話にて「バカになった」時点で焼却処分されたおかげで修復不可能な損害をバックアップに受けなかったおかげで体を直し、元の状態に直してもらったことがわかった。
恋していたときのことは覚えておらず、「恋のせいで不具合が出た」と知った際には「壊れるくらいなら恋なんてしたくない」とむしろ嫌がっていた。
・とある人形
人の脳神経系を模して作られた電子頭脳を持った人形。
最初は「おはようございます」が「おはよおごじゃます」になるなど、滑舌が悪かったが、後半でははっきり話せている。
先生に告白するが、「君の気持ちには応えられない」とふられ、そのショックで首を断って自壊した
自分の意思で絵を書いたりしている。
見た目は腰までの緩やかにウェーブがかかった髪を持ち、胸元に少しのフリルとリボンを付けたシンプルなワンピースを着ている
・アリスβ
少女タイプに寄せた無性別ドール。
天真爛漫で周囲を魅了するムードメーカー。
白雪の恋人。
不良品ではないか。というくらいに無表情で感情を出さない白雪に「自分を解き放とう」「笑顔がかわいい」と元気づける。
灰被りの落としたシャンデリアにショックを受け、不具合を起こしてしまう。
1巻の最初の方で白雪と触れ合っている様子が見られる。
・ミンストラル
αクラスの生徒。
金髪碧眼。底抜けにポジティブ。
灰被りの想い人。灰かぶりに対して「美しいのに顔を隠す理由がわからない」などどいって励ましたことがきっかけで話すようになる。灰かぶりに告白されるも、「自分は吟遊詩人だから付き合えない」「大切な友人だが、恋の対象ではない」というような事を言い、ふった。
「灰かぶりは自分のせいで壊れたのか」とおもっている。
・夏目猫
猫耳のついた少女型(おそらく)。
マーメイドの想い人。
告白テロの際にマーメイドに告白され、
・面白そう
・マーメイドの足が好き
・恋に興味があった
ということを理由に了承した。
開発の真似事をするのが好きで、白雪が暴れた際の槍と鎧は彼女作。
人間らしいドールが好きで、人間なのにドールのような先生が苦手。
恋するドール同盟
現代機のドールは(恋心に目覚めると感情の高まりに脳が耐えきれずに、脳機能障害が発生してしまう問題が在る為)恋愛禁止という事実に対して不満を持ったドール達によって結成されたドール達の恋愛解禁を求める同盟。
・トゥエルブ
(生徒会副会長)
サーティンのことが好き。若草に好意を抱かれていることを自認していて、若草と「自分のお願いを聞く代わりに若草の願いを叶える」という約束を結んでいる。
・マーメイド
長髪のマーメイドモチーフな男性型。βクラス所属
マーメイドモチーフなのに足が2本あるということに耐えきれず、足を一本捨てた所を夏目猫に足を拾われ「顔は好みじゃないけど足は好み」と言われて夏目猫のことを好きになった。
告白テロにて、夏目猫に対し、少々舌を噛みながら告白し、無事に結ばれた。
尚、上記の発言後、短パンに制服を変えたらしい。
・灰かぶり
シャイ。「ぴえる」という少女漫画がバイブルらしい。
ミンストラルのことが好き。告白テロでミンストラルに告白するも失恋し、そのショックからシャンデリアを自らに落とし、自壊した。
・リオン
・白雪
童話素体の少女型。黒髪
おとなしく、常に冷静で無表情。口数も少なく意思表示をしない個体。
感情ははっきりとある。感情に身を任せ、サーティンを殺そうとした際は「戦乙女(ヴァルキュリア)」と言われるくらいに恐ろしく、自身と同じくらいの大きさのやりをビュンビュン振り回し、男性型である若草も教室の後ろに投げるほどの力を発揮した。
そのご、「先生」を脅そうとした所、「アリスは直さない」、「ドールの恋は恋で自壊しないドールを作らないための実験」だと言うことを知らされた上、先生を殺すことをサーティンに邪魔され、自壊しかけたところをサーティンの他壊によって阻止された。
アリスに対して少々依存気味だった。
・若草
男性型。
トゥエルブのことが好き。
トゥエルブの願いを叶える代わりに自分もキスなどの願いを叶えてもらうという約束をする。
・マリア
・メイジ
作品内に出てきたもの
・ぴえる
全2巻までの少女漫画。灰被りのバイブル。
ヒロインがふられる物語
関連作品
ハッピーシュガーライフ(本作第1巻発売記念として「ハッピーシュガーライフ 11巻 Extra Lifeが発売される)