愛も勇気も好きにすれば。
概要
羊男氏と!J°U (なのれー)氏によるRPG。
1992年に同人サークルBio_100%よりPC-98版が、1999年にNECホームエレクトロニクスとqnepからドリームキャスト版がそれぞれリリースされた。後者は後にファンディスク「Fanfan I love me Dunce-doublentendre」(「love」はハートマーク)が発売されている。
DC版はMEN'S5の大久保治信氏による音楽が追加されている。なお氏はBioのメンバーではない。
初の無双系ゲームの一つである(真・三國無双リリースは2000年)。
PC-98版
1992年10月1日発表。無料ゲーム。
システム
全マウス操作。最大160のヘックスで築かれたマップ上を36もの武将を率いて移動する。戦闘結果はステータス比較で決まる。
道行く熊や兎を説得して猫に変換し、兵士を補充する。
あらすじ
ここは動物達の住む「らいよん惑星」。
猫と羊の争いが続いていたが、猫軍は圧倒的劣勢に陥っており、遂に惑星全土が羊軍の手に落ちようとしていた。
ある日、ののりんの操縦する機銃艇がらいよん惑星に不時着する。
ののりんが目を覚ましたのは、猫軍の最後の砦「猫城」のある街だった。
ののりんは猫の救世主となり、いつ終わるとも知れない戦いに身を投じるのであった。
登場人物
98版主人公。宇宙をさまよっていたところ、乗っていた機銃艇が小惑星に接触、操縦不能となり、らいよん惑星の引力にとらえられ墜落した。
- 羊博士
羊男氏の分身。
- なのれー博士
!J°U氏の分身。
- ねこ将軍
猫の王様。
- 羊
敵対勢力。
- 熊、兎
中立。説得してねこ兵士に仕立て上げられる。
- たいにゃん
妖精。食べるとステータスが上がるが捕まえて放置しておくと腐る。
スタッフ
羊男 - プログラム、脚本、グラフィック
!J°U - 脚本、グラフィック
DC版
1999年1月14日発売。
システム
3Dアクションゲーム。仲間の数が12になっていたり、変換失敗の概念が追加されていたりする(後者は、98版では「やーん、なんなの?」と逃げられるだけだったが、DC版は加えて知能を持たない「できそこない」に変換される場合がある)。システムは「無双シリーズ」に似る。
ドラマシーンは(一応)フルボイス。
あらすじ
謎の力を手に入れ、親を殺してしまったために町を追われたじのちゃんはある時、謎の男ドッパとその軍隊に襲われているねこぱけっと星で、「なんとなく」ねこぱけっと達の味方をし、ドッパの軍勢を次々と撃退していく。
そして遂にドッパを追い詰めたのだが、ビームが外れ、星の心臓部を破壊してしまう。
じのちゃんはそこら辺にあった宇宙船で脱出を試みるが、爆発の衝撃に押され、宇宙船が小惑星に接触、操縦不能となり、「らいよん惑星」に不時着した。
気が付くと、そこは猫軍の最後の砦「猫城」のある街だった。
じのちゃんはその星で、猫と羊の戦争に巻き込まれる。
登場人物
主人公
メイン画像左。DC版主人公。オッドアイ。自覚なく人に酷い事をしたり助けたりする。
人間?
- 羊博士
羊男氏の分身。宇宙考古学者。羊ではない。
- なのれー博士
メイン画像中央。!J°U氏の分身。夢で暮らす表現者。博士ではない。
- ボンボ
大久保氏の分身。音楽家。氏の元へ仲間を連れて行くと、その仲間は楽団のメンバーにされる。
猫
メイン画像右。猫軍の看護師兼予言者だが予言は趣味。
- ねこ将軍
王様。
- ジェルソミーナ
将軍の長男。
- ソノラフェイス
将軍の次男。
- ブロワ
将軍の長女。
- 生クリームチューリップ
猫の国の大臣。
羊
敵対勢力。メロンの仲間で、木に生る。
羊の国の姫。ねこ将軍曰く「可愛くて、美しくて、のろい」。
- パトラ
姫の従者。
- デリダ
姫の従者。
踊りながら攻撃を仕掛けるボス。ダンスマニアだが、地球のそれとは意味が異なる。
宙に浮く剣を操るボス。「Fanfan」収録の羊軍視点の主人公。
その他
- 熊、兎
中立。説得してねこ兵士に仕立て上げられるが、変換失敗すると「できそこない」になる。
侵略者。悪者ではないらしいが…
- ねこぱけっと
ドッパの被害者。すごく頭が良い。
- アフ
遺跡の守護者。
- たいにゃん
妖精。食べるとステータスが上がるが捕まえて放置しておくと腐る。
色 | 通常状態での効果 | 腐敗状態での効果 |
---|---|---|
赤(たいにゃんRE) | 攻撃力増加 | 攻撃力減少 |
青(たいにゃんBL) | 防御力増加 | 防御力減少 |
緑(たいにゃんGR) | 体力全回復 | 最大体力減少 |
白(特別妖精) | 体力全回復、状態異常回復 | 最大体力減少、毒 |
黒(ブラック妖精) | 最大体力減少、毒 | 体力全回復、状態異常回復 |
なお、体力が全回復した状態で緑たいにゃんを食べると最大体力が少し増加する。
スタッフ
増谷正男(羊男) - ディレクター、プログラム、脚本、グラフィック
黒柳陽子(なのれー) - メインデザイン、脚本、グラフィック
大久保治信(ボンボ) - 音楽総監督
ファンディスク
先述の通り、DC版はファンディスク「Fanfan I love me Dunce-doublentendre」(ファンファン・アイラブミー・ダンスデューブランターンドレ)が発売されている。帯に書かれていたキャッチコピーは「だって(だってがでた)x16だもんね」である。
主なコーナーを以下に記す。この他、ファンアートも収録されている。
- Episode Zero
ガートルード視点の物語。助けてーいじめるな。
- びょんびょん・ザ・レース
できそこないに乗ってコースを走るレースゲーム。
- 爆突TURB
9821向けの同名タイトルをリメイク。光線銃を片手にじのちゃんが大暴れ!
- Newn Kipp Diving
PC-FXGA向け月面着陸ゲーム「Moon Kids Paradise」の移植。
たまごっちのような「月の子供」達が危険な遊びに興じる。
- たたかえ!パクファモロワ!!
PowerVR向け同名タイトルを移植。残された脳の旅のお話。
- VMちゃん
簡易版たまごっち。ビジュアルメモリにキャラクターをインストールして育成するのだが、電池が切れると死亡する。
- 戦国カメラマン
本編のセーブデータを利用し、戦闘の現場をカメラに収めよう。
- らいよんが起きていた頃
本編よりずっと昔を描いた短編小説。
余談
- !J°U氏はたまごっちのキャラクターデザインの開発に携わったという過去がある。妙にデザインが似ているのはそのため。
- 妖精たいにゃんの名前の由来は同名のプログラマー。