概要
「STUDIO☆FEMY」なる草の根パソコン通信が起源。1991年、「FEMY」の一部メンバーがASCII-NETに進出の際に結成。なお「FEMY」の管理人もBioに参加していた。作品のほとんどは無料で遊ぶ事ができたが、制作者が作りたい作品を作り、ユーザーと楽しみを共有するというスタンスを採る。
代表作は「SuperDepth」、「Dynamo」、「NyaHaX'93」、「TURB」シリーズなど。多くの作品がPC-98上のMS-DOS向けだが、一部タイトルがDOS/Vに対応する他、Windows向けのタイトルもある。
1992年、1995年に株式会社アスキーより作品集(通称「Bio本」)を出版。
1998年に「ドワンゴジャパン」の経営を譲り受ける形で商業化、同時に社名を「バイオ百パーセント」に変更(同社は2003年に社名を「パーセント」に再度変更し、2012年に解散)。商業第1作として「Depth」のWindows移植版が開発されていたが、HDDの故障により開発が遅れ、リリースをキャンセル。以降、表立った活動は休止する。
2004年、活動の場をmixiに移す。同年、月刊アスキー別冊「蘇るPC-9801伝説 永久保存版」にてalty氏のインタビューと一部タイトルが収録される。
2008年8月10日(8=バ、1=イ、0=オの語呂合わせ)、突如として公式サイトが移転、復活。2009年2月には殆どの楽曲を網羅した4枚組CDを配布。音源は公式サイトからダウンロード可能。
また、「Depth」のFlash/Android移植や、「NyaHaX」のリメイク版をリリース。
名前の由来
決して「生命が持てるエネルギーを100%つぎ込む」という意味ではなく、『オレンジ果汁100%』みたいな脈絡のなさ、ニュースグループ「From Japan」(fj)やパソコン通信サービス「アスキーネット」で高名であった「void_No.2」氏のハンドルネームのような「AA_BB」といったネーミングの格好良さ、そしてダサさを狙って付けられたという。
音楽
このサークルの作品の特徴の一つに挙げられるのがビープ音単音によるBGMである。
初期のPC-98には標準でFM音源が搭載されておらず、「BGMLIB」なるライブラリを用いてビープ音を疑似的に3和音を鳴らしていた。
またFM音源ドライバ「竹屋システム」やMIDIドライバを自主開発している。
メンバーの活躍
ドワンゴ
alty氏がドワンゴの元代表取締役副社長であったり、戀塚昭彦氏がニコニコ動画のプロトタイプを3営業日で作り上げたりしている。
また「バイオ百パーセント」→「パーセント」がドワンゴの大株主だった時期がある。
ウェブマネー
metys氏はウェブマネーの決済システムの開発に、初期から携わっている。
たまごっち
!J°U(なのれー)氏はたまごっちの企画・開発・デザインを担当していた。
市川ソフトラボラトリー
千葉県のソフトウェア開発企業。fin氏が同社のレンタルサーバ事業「taa.jp」の管理者だったり、NEW氏が開発したFM音源ドライバ「竹屋システム」の著作権表示にこの社名が載っていたりする。なおfin氏とNEW氏は兄弟であるこ
かつてはパソコン通信「ISL-NET」の運営も行っていた。
NECホームエレクトロニクス
羊男氏は「ルルリ・ラ・ルラ」(PC-FX)、「デッド・オブ・ザ・ブレイン」(PCエンジン)など、同社で開発されたゲームの開発に携わっていた時期がある。
主な作品
カッコ内はリリース年。この他ゲーム制作用のライブラリも公開しており、メンバー間での共有がなされている。
Bio_100%
「STUDIO☆FEMY」時代の作品や、「SeXualoverotica」「クネップ」他にて開発された作品も含む。
蟹味噌 (1990) - 青球を赤玉にぶつけて潰すゲーム。紫球にぶつかると問答無用で破壊される。
mogler (1991) - 「mogler三部作」その1。2人プレイも可能なもぐら叩き。
ろりろりろーりんぐ (1991) - 画面が回転し、ゲートをくぐり抜けるドライブゲーム。
SuperDepth (1991) - 戦艦シューティング。詳細は個別記事を参照。
FLIXX (1992) - 「mogler三部作」その2。moglerに円盤を当てる。後にWindows及びAndroidに(半公式ではあるが)移植された。
POY (1992) - 「mogler三部作」その3。moglerを葉っぱに乗せるゲーム。
Car II Grand Prix (1992) - 見下ろし型2Dカーレースゲーム。間接的な対戦が可能。集計ツールとコース作成ツールも発表された。
eFORTH (1992) - スターラスターのような3Dシューティング。ポリゴンで描画を行なっている。
CaraX'92 (1992) - タイムアタック型縦スクロールシューティング。命中率に応じて持ち時間が増える。
GOGGLE-II (1992) - ガグル・ツー。天動説戦車アクション。
metys's_Snow_Wars (1992) - Bioメンバーが出演するゲームその1。雪合戦を題材としたアクションゲーム。
NyaHaX'93 (1993) - 「CaraX」と類似のシューティング。命中率システムは廃止され、ボーナスステージで時間稼ぎのアイテムを拾う。
Pecker (1995,1997) - 誘爆パズルアクション。Windowsに移植された。
ROLLING 95 (1995) - 「ろりろりろーりんぐ」の完全版。86音源に対応する他、様々なバグが修正された。
POLESTAR☆ (1995) - 疑似3Dのドライブゲーム。走りのリアルさを追求した。
Finalty (1995) - グラディウスのような横スクロールシューティング。「SuperDepth」の続編にあたり、前作のキャラとBGMが一部続投されている。
WinDepth (1995) - 「Depth」の海ステージに焦点を当てたゲーム。
蟹味噌64 (1996) - 「蟹味噌」のWindows移植版。
CaraX'95 (1997) - 「CaraX」のリメイク。ボスステージが追加され、BGMも刷新された。
NyaHaX 2010 (2010) - 「NyaHaX」のリメイク。中型機やボスラッシュ、おまけの弾幕モードが追加された。
MARKA PROJECT
マルカ・プロジェクト。羊男氏が「舞瑠華」制作の際に使用した名義の名残で、主に羊男氏が主体となって開発された作品はこのレーベルで発表される。
舞瑠華I (1989,1990) - 3DダンジョンRPG。開発当時まだBioは結成していなかったが、Bioの作品群と同等に扱われる。
TWINS (1990) - 双子の姉妹が戦車で喧嘩するゲーム。
ある勇者の憂鬱 (1991) - 魔王を倒した後の勇者を描いた、どこか切なげなノベルゲーム。
Dynamo (1991) - 二人プレイ可能なアクションRPG。標準では「表の羊」モードで起動するが…?(後述)
英雄戦隊バイオージャ (1992) - Bioメンバーが出演するゲームその2。RPG。
TWINS2 (1993) - 「TWINS」のバージョンアップという名の続編。
MARKADIA (1993) - 正統派縦スクロールシューティング。
Camel-Zoo (1993) - 「Zoo三部作」その1。砲台アクション。
Owl-Zoo (1994) - 「Zoo三部作」その2。自機が4種類ある縦シューティング。
Check Bell (1995) - 「Camel-Zoo」の素材を再利用した、コイン収集サドンデスアクション。実はBio初のWindows向け作品。
Moon Kids Paradise (1995) - 月面着陸ゲーム。96年にWindows95、99年に「Newn Kipp Diving」の題でドリームキャストに移植された。
なお「Zoo三部作」その3「Zebra-Zoo」がどうなったのかは不明。
TURB PROJECT
ターブ・プロジェクト。MARKA PROJECTのサブレーベル。羊男氏と!J°U氏の共同作品は大抵、このブランドで発表される。
夕゛夕゛ (1991) - ダダ。「ある勇者の憂鬱」のパロディ。どこか人を食ったような文章のノベルゲーム。
TURB (1991) - ターブ。ののりん・のめうなる猫が動き回るアクティブアドベンチャー。全3話+外伝。
裏Dynamo(1991) - カナキーをロックした状態で「Dynamo」を起動すると「裏の猫」モードが実行される。通称「ダイニャモ」。
戦国TURB (1992) - 無双系アクションRPG。詳細は個別記事を参照。
爆突TURB (1995) - 猫が大暴れする、9821専用シューティング。99年にドリームキャストに移植された。
たたかえ!パクファモロワ!! (1996) - PowerVR向けシューティングゲーム。「爆突」「MKP(NKD)」同様、99年にドリームキャストに移植された。
TSW
tarbo(たあぼ)氏のプライベートレーベル。
爆弾処理班 (1997) - Windows向け3Dパズルアクション。
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