野球の敬遠
打者にホームランなどを打たれないために、投手がわざとストライクゾーンに投げずにフォアボールにすること。ピンチにもつながりかねない行為のため、走者が少ないときなどできる場面は限られる。
相手チームからダブルプレーを取りやすくするための満塁策を取る際にも使用することがある。
- 敬遠球は当てられないようにストライクゾーンから大きくそれて投げるが、捕り損ねて暴投になることがある。過去に小林繁がサヨナラ暴投を記録している。
- 敬遠の場面で打者はもちろんバットを振るメリットはあまりないが、過去には阪神タイガース時代の新庄剛志のように打ちに行った選手もいる(しかもヒットになった)。
- 1992年夏には、高校野球の甲子園全国大会で星稜高校在籍中の松井秀喜が対戦相手に5打席連続敬遠され、バットを振る機会を与えられず物議をかもしたことがある。
- プロ野球のMLBでは2017年から&NPBでは2018年から「申告敬遠」という制度が導入され、投手が1球も投げずに打者を進塁させることができる。投手の酷使の抑制や、試合時間の短縮の観点から。
- TVゲームではわざと打者めがけて投げて、デッドボールにして出塁させることもある(現実では行わないように)。
- MLBのジョー・マドン監督は満塁なのに敬遠を指示したことが複数回ある。2022年には負けているのに満塁申告敬遠をした。