概要
『日日是好日』とは、森下典子氏の自伝エッセイ。正式タイトルは、『日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-』であり、2002年に刊行された。
母の勧めで20歳の時に「お茶」を習い始めた著者が25年間にわたって茶道教室に通い続ける中で、年月を経て成長していく過程での出来事を「お茶」の基本も交えつつユーモラスに、また切なく描き、「お茶」を通じて人生において大切なこと、人生のあり方、尊さ、幸せについて綴られている。
2018年に映画化され、著者の森下典子役を黒木華が務めた。
あらすじ
大学生の典子は、突然母親から茶道を勧められる。戸惑いながらも従姉・美智子とともに、タダモノではないという噂の茶道の先生・武田のおばさんの指導を受けることになる。
大学を卒業しても、いまだに就職もせずに30代に突入した典子は、大学を卒業して茶道をやめ、すぐに就職をし、お見合いをするために退職し、婚約をして子どもも生まれた美智子との間に遠い距離を感じていた。
そんな中、10年間辞めずに続けてきた茶道でさまざまな後輩との出会いを通して大切なことをたくさん学んだ典子はやっと出版社に面接をしに行くことになった。だがそれもダメで、ずっと付き合っていた彼氏とも別れても落ち込んでいた中、父親の死を知り、武田のおばさんと泣いた。
それから典子は立ち直りもう一度全てやり直そうと決意する。
登場人物
- 森下典子(演:黒木華)
本作の主人公。母の勧めで茶道教室に通い始め、自分の人生を見つめ直していく。
- 美智子(演:多部未華子)
典子の従姉。典子とともに茶道教室に通い始める。
- 武田先生(演:樹木希林)
茶道教室の先生。「武田のおばさん」と呼ばれることもある。