注意
このタグは、存在自体が忍野扇ならびに終物語の重大なネタバレとなっています。
まだ彼女の正体を知らない者、知りたくない者、新鮮な気分で物語に挑みたい者はスクロールしないこと、およびにこのタグをつけられた作品のコメントを見ない事を強くお勧めします。
だってほら、世の中には暗黙の了解を理解しない愚か者が沢山居るでしょう?
関連タグ
以下、壮大なネタバレ
「私はなにも知りませんよ」
「あなたが知っているんです、阿良々木先輩」
暦扇とは
端的に言うならば、極めて同一CPに近いカップリングである。
そもそも忍野扇とは。
ここまでスクロールしている諸兄ならご存知と思われるが、忍野扇とはつまり阿良々木暦である。
正確に言うならば「阿良々木暦が自分を罰する為に生み出した怪異」である、ダークこよみんとも呼ばれる。
詳細は省くが、神原駿河の母である臥煙遠江の生み出したレイニーデビルが巡り巡って忍野扇に吸収されたために、形を変えて発現した怪異である。
なので、忍野扇は神原駿河の紹介で阿良々木暦の世界に入って来たし、また神原駿河の世界には阿良々木暦とは違った形で姿を現した。
忍野扇が事あるごとに彼を責めるのは、自己批判精神が強い暦が、自分自身を戒める為である。
そして二人が『自問自答』することで、正反対の自分自身がぶつかり合うことで、絶対的と言えないまでも、「どちらがより『正しい』か」を選ぶ為の行為なのである。
なぜこのカップリングが成立するか
自分同士というアブノーマルさであることが興奮を煽る、または本編でのいじらしい絡みを見たから……等があるが。終物語の最終章であるおうぎダークで目覚めた者も居るのではないだろうか。
今まで他人を助け続けていた阿良々木暦が、自分を蔑にしてきた彼が忍野扇を助ける、つまりは自分自身を大切に出来るようになったくだりである。
しかしながら、本編では憎らしい程に飄々と、そして万人に正体不明の不気味さを与えていた彼女が、ラストでその評価を180度程転換するに相応しいギャップを備えている事に気付いた事で、忍野扇の可愛らしさに気付くと共に阿良々木暦×忍野扇たる構図を見出してしまった者はいるのではないだろうか。
居ると信じたい
最後に
ただでさえヒロインが多いモテモテの阿良々木暦であるし、その奇特さ並びに「そこが良い!」と言う者でなければ敬遠してしまうカップリングではある。更にはネタバレの塊にして正体を知らないとただの不気味な正体不明の少女ともとれる忍野扇の絡む組み合わせということもあり、未だにこのタグがつく作品は少ないし広まっていない。
しかしながら、イラストの閲覧者の中にはまだ初見である者も居る。原作既読者であっても正体を知っているだけの者にしてもタグやコメント内でのネタバレは、特に作者が直々に「遠慮して欲しい」としている作品については控えるのが望ましいだろう。
初めて彼女の正体を知ったときの驚きは、彼女の可愛らしさに気付くきっかけを与えてくれるだろうから。