※この記事は物語本編のネタバレになります。未読者の方はご注意ください。
「ヤアアアアアアアアアア」
概要
サムライソードとの戦いに勝利したデンジ。体を真っ二つにして殺害、逮捕するためにあえて悪魔の力で復活させた後に、全く反省の様子もなく報復を叫ぶサムライソードにデンジは負け犬の遠吠えはでかいと煽りつつ「姫野パイセンを殺してこの世からツラのいい美人を無駄に1人消したうえ、反省もしてないお前を公安に引き渡して終わりは納得が行かない」と語る。
しかしあくまでも与えられている権限は逮捕であり殺害ではない以上私刑は越権行為、下手をすればデンジ自身の身が危ない。
そういう事情を知っているサムライソードは余裕の表情であったが、自身の過去や姫野の件で溜まっていた鬱憤を晴らすべく、ある大会を開くことを思いつく。
居合わせたアキに語ったその内容は、お互いにサムライソードの睾丸を蹴っていって一番大きい悲鳴を上げさせた方が勝ちというなんとも奇天烈なものだった。
これには、サムライソード本人も正気を疑っていた。
アキももちろん「俺達の仕事は憂さを晴らすことじゃない」と呆れるのだったが、幽霊の悪魔から受け取ったタバコを見つめて思い直したのか、それに悪ノリするのだった。
「勝ったら何くれんだ?」
「へ!そりゃもちろんコイツの玉金よ!」
結果、サムライソードは汚い悲鳴を天に轟かせるのであった…。
という、因果応報とはいえ、なかなかムゴイ私刑(リンチ)である。奇しくもこの件でデンジとアキの仲は大きく縮まることとなった。
アキは鎮魂歌(レクイエム)と呼んだが鎮魂歌(ちんこんか)と呼ぶ方が発音的に痛々しく感じる内容を提案したのはある意味デンジらしさが溢れる私刑である。
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クロロ=ルシルフル…アキは上記の汚い悲鳴を「鎮魂歌(レクイエム)」と呼んでいるがその元ネタとなる派手なショーを起こした人物。ただしこちらは街中のマフィアを大量虐殺するというスケール違いのものであり、クロロがその様をオーケストラの演奏のように見立ててこう呼んでいるという、とてもシャレた演出である。