概要
CV:子安武人
『慟哭そして…』の登場人物で、大学一年生。旅行中の青木千砂と 羽鳥いつみと駅で出逢い、彼女達を車に乗せて山道を走っているところで主人公の乗っていたバスと衝突事故を起こしてしまった。
他の乗客と共に気を失った主人公を山の中にあった廃屋に運び、バスの運転手が助けを呼びに行く間バスの乗客や千砂達とともに廃屋での待機を余儀なくされる。
主人公に趣味は何かを尋ねられて「勉強」と答えるなど真面目で理知的な雰囲気を漂わせている。
何故か初対面のはずの笹本梨代を気にかけており、二人で話をしている場面が見られた。
バスの乗客の一人である田辺浩之は知り合いらしく、せき込んでいる田辺を心配する描写が見られた。
ネタバレ
実は、『慟哭そして...』で起こった一連の事件の主犯は彼で、田辺は共犯者である。
舞台となった廃屋は元々は桂の祖父がアトリエ兼住宅として使っていた館であり、桂は妹の華苗と共に祖父と暮らしていた。
ちなみに、廃屋を訪れた白川子鈴はノーマの家に雇われる前は桂の祖父に雇われており、柴田一家の世話をしていた。
ある時、悲劇は起こった。病弱だった華苗は笹本梨代の父が経営する大中山総合病院に入院したのだが、担当医の医療ミスにより病状が悪化してしまった。
担当医から事の仔細を報告された梨代の父は、医療ミスの証拠を隠滅する為に火事に事寄せて華苗の抹殺を図るが、当時研修医で華苗の世話をしていた田辺は燃え盛る病棟から華苗を救出した。
田辺はその際に頭を強く打って脳内出血を起こし、それがもとで脳に腫瘍が出来てしまった。
華苗は家に戻されたが、火傷と悪化した病の為に桂と田辺の手当ての甲斐もなく息を引き取った。
田辺から華苗が医療ミスとその隠ぺい工作の犠牲になった事を知らされた桂は、田辺と手を組み大中山総合病院院長と華苗の担当医への復讐を計画した。
二人に愛する者を奪われた自分達と同じ苦しみを味合わせる為、手始めに担当医の娘・小笠原直海を拉致して殺害。現場を目撃した郵便配達員も殺害し、館の中に死体を隠した。
更に、院長の娘・梨代が館の下を通るバスを通学に利用している事を知り、田辺は梨代を館に連れ込めるよう彼女の下校時間に合わせてバスに乗り込んだ。
そして、二人の女子高生を乗せた桂はわざと梨代の乗るバスと衝突事故を起こし、田辺と共にバスの乗客ごと梨代を館に連れ込んだ。その直後に助けを呼びに行こうとしたバスの運転手を殺し、直美や郵便配達員同様館の中に隠している。
ちなみに、子鈴が館に来たのは今わの際に華苗が電話で助けを求めてきたからで、ノーマは親と喧嘩して家出するついでに勝手に子鈴についてきた。
更に、桂が千砂といつみを車に乗せたのは親切心からではなく、火傷を負った華苗に移植する為に若い女性の皮膚が必要だったからである。
桂が事件の主犯である事が判明する犯人対決エンドがあるヒロインは桂と深い因縁のある梨代・子鈴・華苗のみ。