概要
鈴木おさむの企画・脚本・プロデュース。主演はゆりやんレトリィバァ。監督は白石和彌。
女子プロレスラー・ダンプ松本が仲間たちとの友情と戦い、さまざまな代償や葛藤を抱えながらカリスマ的人気で1980年代に女子プロレス旋風を巻き起こし、日本史上最も有名なヒールに成り上がっていくさまを描く。
タイトルの「極悪女王」とは、ダンプ松本の愛称。
ゆりやんレトリィバァ(ダンプ松本 役)は、「実在する人物」を演じるため、フィジカル面から役作りを開始した。
ダンプ松本のライバルとなるクラッシュギャルズを演じる剛力彩芽(ライオネス飛鳥 役)、唐田えりか(長与千種 役)の2人も、トレーナーをつけて2022年1月から体作りを始め、10kg増で撮影に挑んでいる。
また試合の監修や指導は当事者でありダンプのライバルであった長与千種本人が行っている。
主題歌はAwichの「Are you serious?」。Awichとゆりやんは元々楽曲でコラボするなど親交があり、その縁でオファーを受けた。
出演者たちの本気さ
本業がモデルの剛力と唐田が起用されたのはオファーではなくオーディションによるもの。
かつて事務所のゴリ押し疑惑や不祥事でアンチも多いため、当初は批判もあったのだが、ファッションモデルの彼女たちがプロレスシーンを演じるために体重を増量するほどの覚悟で挑んでおり、配信以降はその鬼気迫る演技と試合風景からそうした声はほとんど無くなった。
もちろん、ダンプ演じるゆりやんも当初は芸人ということで演技以前に体を心配する声もあり、実際撮影中に全治二週間の怪我を負った際には「芸人にやらせるからだろう」というバッシングもあったが、同様にクオリティの高さもあって沈静化した。
こうした本気さから指導にあたっている長与も思い入れが強く、ジャーマンスープレックスを決めた際は心底喜んだとか。
また、長与によれば、劇中の試合は90%以上当人たちがやっており、吹替を行うのはプロでも危ない技・シーンだけだそうだ。