概要
「豊穣」が生んだ忌み物とされている一族で、固定形態を持たない純エネルギーからなる寄生生物。人魂のような形をしているのが特徴。
寄生した宿主の感情を食べることで成長し、最終的に宿主は燃えた後の薪同然となる。
豊穣の民と同様仙舟同盟とは長きにわたる宿敵関係にあり、星歴6000年以上前、仙舟人がまだ長命種となる前の「孤航時代」に遡る。仙舟に居場所を乞いだ歳陽は最初こそ様々な幻像で人々を楽しませたが、やがて本性を現し人類の肉体を占領した。後にこの出来事は「奪舎の禍」と呼ばれる。
やがて無形の檻で歳陽は捕らえられ、仙舟のためにエネルギーを提供するようになった。
その後豊穣の民である「火劫」と呼ばれる造翼者との戦争「火劫の戦」で、とある英雄が歳陽の封印を解き、それと同盟を結び共に造翼者と戦いこれを撃退した。しかし、この戦により、歳陽一族も重大な打撃を受け、その首脳は再び封印され仙舟各地の幽囚獄に収容された。わずかな残党が逃げ出した可能性もあったが、少なくとも星海には其れらと思わしき痕跡は二度と現れなかった。
現在は仙舟各地に密かに生息しており、よくホラー創作作品の題材に採用されている。